ユニバーサル・スタジオ・ジャパン公式は1月9日、2月初頭にユニバーサル・スタジオ・ジャパンにてオープン予定の新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」のスペシャルWebサイトについて、一部に正式に監修された画像とは異なる画像が混在していたとして発表した。該当画像はすでに差し替えたという。実は数日前よりインターネット上では、同Webサイトに「ファンメイドの画像」が混在しているのではないかとの指摘があった。こうした声に関連しての動きを公式がとった可能性がある。
本件については、1月7日時点でSNSを中心に疑惑が広がっていた。該当の画像となるのは、ページ読み込み時に表示されるアイコン。「#WE ARE MARIO!」との文言とともに、丸い枠の中にひょっこりマリオが顔を出すというものだ。一見どう見ても、公式の3Dモデスとしか思えないマリオそのもの。『スーパーマリオラン』のアイコンなどにも使われる正面から映し出されているマリオのモデルに見える。
ところがTwitterにて、このマリオのモデルの制作者であるという人物が現れた。名乗りを上げたのは3DモデルアーティストのuJidow氏。かねてより、自作の3Dマリオのモデルを使って多彩なファンアートやパロディ作品を制作してきた。「自分が昔作ったマリオのモデルをニンテンドー・ワールドの画像に使ってくれて本当に嬉しい」と皮肉まじりにコメント。自身が制作したというマリオのモデルと合わせてTwitterにて公開していた。さらに、該当の画像の初出は3年前の海外掲示板Redditであることが明らかになっている。スーパー・ニンテンドー・ワールドのWebサイトにて、ユーザーが公式モデルを模して作成した画像を、使っていたのではないかと指摘されていたわけだ。確かに、これらの画像は見誤るほどそっくりだ。
なおUJidow氏はユニバーサル・スタジオ・ジャパンの差し替え対応に際して反応。同氏は先方から連絡を受けてはいないものの、今回のアクションは自身がメールにて問い合わせた影響ではないかとしている。実際にマリオがファンメイドの画像だったかは定かではないが、海外メディアなども本件を取り上げており、今回の対応につながったのかもしれない。