『Dishonored』『Prey』のクリエイターが新作を開発中であると表明。両作のスタッフが携わる

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Bethesda Softworksを抱えるZeniMax Media傘下のデベロッパーArkane Studiosにて、『Dishonored』や『Prey』を手がけたHarvey Smith氏が、新たな新作を開発中だという。海外メディアVandalとのインタビューの中で、同氏が明らかにしている。


Arkane Studiosはフランス・リヨンを拠点に、Ubisoftの『Dark Messiah of Might and Magic』などの開発を担当したあと、2010年にZeniMax Mediaが買収。『Dishonored』シリーズや『Prey(2017)』を手がけ、『Wolfenstein: Youngblood』などの開発協力をおこなってきたことでも知られる。また、現在はPS5/PC向けFPS『DEATHLOOP』を開発中だ。

ただ、米国オースティンにあるArkane Studios Austinを率いるクリエイティブ・ディレクターHarvey Smith氏は、『DEATHLOOP』には携わっておらず、未発表の新作を手がけているという。具体的な内容については明かされていないが、『Dishonored』や『Prey』を開発したスタッフらが参加しているとのこと。いずれの作品も非常に高く評価され、『Dishonored』は続編やスピンオフも制作された。

今回の報道を受けて、ファンからはさらなる続編を期待する声も聞かれるが、新規IPとなる可能性もあるだろう。現在Arkane Studios Austinでは、複数の職種についてスタッフを募集しており、おそらくこの新作開発に向けた動きであると思われる。ただその内容からは、AAAタイトルとなることや、Unreal Engine 4を使用する可能性があること以外には、新作のヒントになりそうな記述は見られない。


なお、マイクロソフトはZeniMax Mediaの買収を2021年内に完了する見込みであり、これに伴ってArkane Studiosもマイクロソフト傘下に入る予定だ。となるとHarvey Smith氏が手がける新作は、少なくともXbox Series X|S向けに発売されることは確定だといえるだろう。PC版のリリースや、Xbox Game Pass向けに発売初日から提供される可能性も高そうだ。

PS5などそのほかのプラットフォームへのBethesdaタイトルの展開については、マイクロソフトは正式に買収が完了するまでは協議しない方針を示しており不明(関連記事)。ただ、マイクロソフトのXbox部門CFOのTim Stuart氏は、ソニーや任天堂などからBethesdaのコンテンツを取り上げることが買収の目的ではないとコメント。一方で、自社プラットフォーム向けに最初にリリースしたり、ベターあるいはベストな体験を届けたいという希望はあると述べていた(IGN)。

今回のインタビューにてHarvey Smith氏は、マイクロソフトの傘下に入る方針が決まってからも、Arkane Studiosのスタジオ内には特に変化はないとしている。また、Bethesdaのパートナーとしてマイクロソフト以上の存在は考えられないとし、お互いは完璧にフィットしているとも述べている。同氏が手がける新作はまだ謎に包まれているが、マイクロソフトからの全面支援を受けながら開発を進めていくことになるのだろう。


余談であるが、Harvey Smith氏は自身の新作について報じられたあと、本日1月7日に一言だけツイートしている。それは新作についてではなく、現在大きな問題になっている、アメリカの連邦議会議事堂に不法侵入したトランプ大統領支持者についてである。

今回の事件は、トランプ大統領がかつてテロ組織と呼んだANTIFA(反ファシスト勢力)が、実は首謀していたと主張する噂が広まった。その根拠とする侵入者の手の甲に彫られたタトゥーを示すツイートに対し、Smith氏は「違う。保証するよ」とコメントしたのだ。そのタトゥーをよく見ると、『Dishonored』に登場するアウトサイダーの印である。どうやら鎌と槌のマークか何かと誤認されたようだ。

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