コーエーテクモゲームスは1月6日、『DEAD OR ALIVE』シリーズのゲーム内動画を無断でDVDにコピーし販売していた業者1名について、神奈川県警が書類送検したと発表した(リンク先はPDF)。同業者については刑事事件とは別途、民事訴訟にて、著作権侵害に基づく損害賠償を求めるとも告知している。
『DEAD OR ALIVE』シリーズは、コーエーテクモゲームスが手がける対戦ゲームだ。対戦格闘ゲームである本編『DEAD OR ALIVE 6』のほかにも、ソーシャル要素を取り入れたビーチバレーゲーム『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation』を展開中。ハイクオリティな美少女が登場することで人気を博しているフランチャイズであるが、そうした要素が目をつけられたようだ。
書類送検された業者は『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation』などのゲーム内の動画を撮影し、キャラクターの被服を削除する等の改変を加えた内容を DVD に録画。オークションサイトで販売していたという。『DEAD OR ALIVE』シリーズはPC向けにも展開されており、キャラや衣装に手を加えるModもリリースされている。その中には改造によってセクシャルな要素を付与するものもある。「キャラクターの被服を削除する等の改変」というのは、そうしたアダルトModを指しているのだろう。
Modが出回っているだけでなく、Modを実装したゲーム映像が動画サイトなどで流されているケースも見かけられる。そうした不正な映像をDVDにコピーしオークションサイトにて販売していた、というのがことの要因だと考えられる。コーエーテクモゲームスは「当社の許可なく当社著作物を複製(一部改変物も含む)して配布、配信することは、著作権者の権利を侵害する行為であり、違法となります。当社ではこのような行為については断固たる措置を取る所存です」と明言している。今後も同様の行為には毅然とした対応をとるのだろう。
『DEAD OR ALIVE』は際どい表現も多いシリーズであるが、メーカーが用意したコンテンツを楽しむのがいいだろう。なお『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation』においては、12月末に古賀葵さんが声を演じる新ヴィーナス「ロベリア」が追加されている。