ステルスアクション『HITMAN 3』は大幅なファイルサイズ削減に成功。過去作2作品をインポートし、すべてあわせてもスリム
デベロッパーのIO Interactiveが手がけるステルスアクションゲーム『HITMAN 3』が、三部作の最終章として1月20日に発売される。本作では、前作にも用意されていたワールド・オブ・アサシネーション機能により、『HITMAN』と『HITMAN 2』のステージおよびコンテンツをインポート可能。その分ファイルサイズが膨れ上がるように思われるが、同スタジオによると、すべて合わせて100GB程度に抑えることに成功したという。
『HITMAN 3』のインストールに必要なストレージ空き容量について、Microsoft Storeでは約80GBであると案内。そして『HITMAN』は約85GB、『HITMAN 2』は約63GBとされている。ステージ・コンテンツのインポートは、これらを単純に足し算をするかたちにはならないだろうが、あわせると相当な容量になることが想像された。
しかし、IO Interactiveのスタッフだという海外フォーラムResetEraユーザーのA Path Finder氏(身元確認済みアカウント)によると、今回大幅なサイズ削減に成功し、3作品分を合わせても100GB程度に収まるとのこと。これはデータの扱い方やファイルの構造を見直したことで、複製ファイルを削除できたことが大きいという。また、テクスチャの圧縮に新しい技術を導入したことも、ファイルサイズ削減に寄与しているそうだ。
近年は、特にAAAタイトルのファイルサイズの肥大化が話題なることが多く、たとえば『Call of Duty』シリーズはその最たる例だろう。最新作の『Call of Duty: Black Ops Cold War』のPC版では、インストールに最大250GBものストレージ空き容量を必要とする(関連記事)。リッチなコンテンツを擁することの裏返しではあるが、ユーザーのストレージを圧迫する状況は必ずしも歓迎されてはおらず、メーカー側はあの手この手でサイズ削減に取り組んでいる。それはIO Interactiveも同様ということのようだ。
『HITMAN 3』については、海外メディアGame Informerが昨年12月31日、最初のステージである「ドバイ」の序盤5分間のゲームプレイ映像を公開している。超高層ビルに外部から侵入し、パーティー会場に潜入するまでの様子が確認できる内容だ。ゲームプレイ要素そのものについてはあまり多くは披露されていないものの、これまで公式に公開されてきた美しいビジュアルを再確認できる。
前出のA Path Finder氏によると、IO Interactiveは本作のために独自エンジンGlacierをアップグレードし、パフォーマンスを大きく損ねずして光の反射を表現するスクリーンスペース・リフレクションを導入したという。これによって、インポートした『HITMAN』と『HITMAN 2』のステージもさらに美しくなるとしている。こうしたビジュアルのアップグレードは、PS4/Xbox Oneでプレイした際にも適用されるとのことだ。
『HITMAN 3』は、PC/PS5/PS4/Xbox Series X/Xbox One向けに1月20日発売予定。