『マインクラフト』“ほとんどすべてのMob”を集めるプレイヤー現る。スパイダージョッキーに泣かされ、スケルトンホースに笑う

 
Image Credit : @minecraftjapan

『マインクラフト』で、とある蒐集家が偉業を成し遂げたようだ。「コレクション」とは人間が文明を築くうえでの根源的な欲望である。自然界のあらゆるものを収集し、法則に従って陳列することで、ヒトは自然を克服し征服したという実感を得るのだ。しかれば、文明シミュレーターこと『マインクラフト』で同様の現象が再現されても何ら不思議ではない。プレイヤーのひとりWoetson氏が集めたのは、ずばり“自然”そのもの。すなわち、『マインクラフト』における“ほとんどすべてのMob”を1か所に集めたというのだ。そのうえ、それら収集品を所蔵する巨大な博物館まで建造したのだという。 
 

 
動画にはブロックでできた巨大なゴシック風建築が映し出されており、内部は6階分の吹き抜けになっている。回廊に沿って進んでいくと、ガラス張りの小部屋の中に1体ずつ、あらゆる種類のMobが囲われているのだ。ヒツジ・ブタといった友好的Mobはもちろんのこと、ゾンビやスケルトンなどの敵対的Mobも捕獲済み。クリーパーの部屋の壁はTNTブロックで作られていたり、エンダーマンの部屋は持ち去られないブロックで作られていたりと意匠が細かい(もっとも、後者は偶然だった模様)。 

本作におけるNPCキャラクターこと「Mob(Mobileの略)」は長い年月をかけて増加しており、その種類は70種類以上にもおよぶ。場所ごとの明るさレベルとバイオームに応じて、あらゆる環境下で異なるMobが出現するため、すべてを集めようとすれば洞窟や雪山など津々浦々を旅しなくてはならない。Woetson氏によれば、博物館は「純粋なサバイバルモード」で建立されている。つまり「/summon」コマンドを使わず、地道にフィールドのMobを誘導してきたというわけだ。一定期間根を詰めてMobを集めていたわけではなく、プレイの合間合間に捕獲していたため、正確な所要時間は計測不能。ただし同氏のレスから、1体捕まえるのに1か月はかかっていたらしく、おそらく200時間は注ぎ込んだのではないかと本人は語る。 

もっとも苦労したというMobはスパイダージョッキー。クモや洞窟グモの上にスケルトンが騎乗したタイプのMobで、その出現率は非常にレア。クモが出現する際に1%の確率でスパイダージョッキーが発生するという、お目にかかること自体がきわめて貴重な存在だ。出現してもまったくプレイヤーの意思どおりに動いてくれないため、ただでさえ出会えないMobにもかかわらず4回も獲り逃したとのこと。次点としては邪悪な村人ことピリジャー。ネザーに出現するガストや、ジ・エンドにしかスポーンしないシュルカーも難物として挙げられた。 
 

ガスト(Image Credit : @minecraftjapan)

 
ほか、ファントムの捕獲には大量のボートを仕掛けて中に入るのを待ったとか、茶色のムーシュルームについては召雷のエンチャントを付与したトライデントで生成したとか、さまざまな捕獲テクニックが語られている。スケルトンホースは雷雨の間に偶然博物館の敷地内にスポーンしたとのことで、努力だけでなく強運によってもコレクションが集められたようだ。ただし“ほとんどすべてのMob”が集まっているものの、中には欠員も。たとえば現在は陸生生物がメインとなっているため、水棲Mob用のアクアリウムは今後建設予定とされている。また、エンダードラゴンやウィザーといったボスもさすがに収容できていないようだ(前者については、代わりにドラゴンの卵を展示することが提案されている)。 

Woetson氏のコレクションをじっくり観たい人は、こちらの動画を参照してほしい。