PS5に、“PS4版誤プレイ”防止機能が実装。PS5版を所有していながらPS4版をプレイしようとすると、親切なメッセージが表示される


PlayStation 5では、後方互換機能によりPS4ゲームもプレイ可能とあって、ゲームによっては両世代向けに販売されている。また多くの場合、1回の購入でどちらのバージョンも入手可能。この仕様に関連して、PS5上では一部タイトルにてユーザーに混乱をもたらしていたが、SIEが対処したようだ。


TwitterユーザーのTidux氏は12月22日、PS5のホーム画面のスクリーンショットを投稿した。そこには、『アサシン クリード ヴァルハラ』のPS4版をプレイしようとしていることを伝え、PS5版に切り替えるかどうかを確認するメッセージが表示されている。このメッセージは従来は存在しなかった。先日のシステムアップデートにて、あるいはSIEがバックエンドで追加したようだ。

今年11月のPS5のローンチ直後には、パブリッシャーのActivisionが『Call of Duty: Black Ops Cold War』のPS5版を、PS5上でプレイする方法を案内したことで話題となった。同作は、世代互換バンドル/アルティメット版を購入すると両世代のバージョンを入手できるのだが、当時はPS4版がデフォルトでホーム画面に表示。そのため「PS5版を遊んでいるつもりが、実はPS4版を起動していた」なんてことが起こりかねなかった(関連記事)。


今回追加されたメッセージは、日本版のPS5でも確認可能。「ゲームバージョンの確認:このゲームのPS4版をプレイしようとしています。PS5版に切り替えますか?」と表示され、PS5版に切り替えるか、そのままPS4版をプレイするかを選択できる。また、PS5版が存在するタイトルにてPS4版をダウンロードしようとした際にも、上に掲載した画像のように、同様のメッセージが表示されることを確認した。

ただ現時点では、すべてのタイトルにてこのメッセージが表示されるわけではないようだ。PS5/PS4版を一括で入手できるタイトルをいくつか調べたところ、たとえば『The Pathless』や『Worms Rumble』『Destiny 2』においては、PS4版をプレイしようとしても例のメッセージは表示されず、そのままゲームが起動した。また、海外メディアKotakuの検証では、『Destiny 2』のPS4版にてメッセージが表示されたとしており、表示条件が不透明な状況である。この辺りは今後対応が進むことを期待したい。

なお、PS5/PS4版両方のバージョンが存在するタイトルの場合、PS5のホーム画面では、「プレイ」あるいは「ダウンロード」ボタンの横にある「・・・」ボタンから、任意のバージョンを選択可能。今回のメッセージの実装により、誤ってPS4版をプレイするおそれはなくなったが、上述したようにまだ非対応のタイトルも存在するため覚えておくと良いだろう。またこのメッセージは、所有するPS4ゲームがのちにPS5対応を果たしたことを知る手段にもなりそうだ。