インディースタジオAmanita Designは12月16日、サイコホラーゲーム『Happy Game』を発表した。対応プラットフォームはPC/MacおよびNintendo Switchで、2021年春のリリースを予定。Steam版・Nintendo Switch版とも日本語に対応する。またNintendo Switch版については16歳未満プレイ不可の年齢制限が課せられるとのこと。
ある少年がベッドで目を覚ますと、そこは野花が咲き蝶が舞う平原だった。『Happy Game』は、眠りに落ちた男の子が悪夢の世界をさ迷うアドベンチャーゲームだ。3つの異なる世界を通じ、さまざまなタスクやパズルを解いていく。
夢の中で追いかけてくる巨人は影も形も不明瞭だが、手足だけはやけにはっきり血に塗れている。暗い森では骨になった魚が宙を舞い、鏡写しの影は亡霊のように目を光らせていた。赤黒いおもちゃが散らばる部屋で、腕の長い女の子に出会う。引っ張ってみると、頭が割れて“何か”が飛び出した。大きな風車を回していると、雨雲の下でだけ見える影がこちらに向かって物欲しげだ。丸々太ったウサギの首がギロチンで落ちる。断面から僕の顔がごろごろ出てくる。ニコちゃんマークの海の中で、しかめっ面がみんなの首をもぎっていた。僕が目を覚ましたベッドの周りには、おびただしい数の蛍光ウサギがひしめいていた。
本作のシステム面には謎が多いものの、トレイラーではいちど見たら忘れられない悪夢の世界がこれでもかと描き出されている。アートやアニメーションを手がけたのはチェコのデザイナーJaromír Plachý氏。同氏のチームはアーティスティックなポイント&クリック式アドベンチャーで知られ、2009年のロボットADV『Machinarium (マシナリウム)』や2012年の小さな植物ADV『Botanicula (ボタニキュラ)』が有名だ。特に『Botanicula』で音楽を手がけたチェコバンドDVAは『Happy Game』にも参加しており、Amanita Designファンにとっては待望の新作といえるだろう。
『Happy Game』は2021年春、PC/Mac(Steam)およびNintendo Switch向けに配信予定だ。