マイクロソフト・任天堂・SIEの3社が共同声明。ゲーマーの安全を守る3か条を発表

 

マイクロソフト・任天堂・ソニーインタラクティブエンターテイメント(SIE)は12月14日、「Our Shared Commitment to Safer Gaming(より安全なゲーミングに向けた共同公約)」を発表した。Xbox One(Xbox Series X|S)/Nintendo Switch/PlayStation 4(PlayStation 5)という現行(次)世代機メーカー3社が共同で声明を出したかたちだ。文書は下記の3点について言及している。

防止:プレイヤーや保護者がゲーム体験について理解し、制御できるようにする。

本項目では、プレイヤーが自身のプレイを制御できること、ならびに保護者が子どものゲーミングをコントロールできることに主眼が置かれた。保護者に必要なツールと情報を、プラットフォームやWebサイトを通じてより多くのユーザー・保護者に届けることを目標としている。同時に、プレイヤーが危害を受ける前に、不適切な行為やコンテンツを阻止するためのテクノロジーに投資していることにも言及した。

パートナーシップ:業界・規制当局・法的機関およびコミュニティと協力して、ユーザーの安全性を向上させる。

この項目では、ゲームの安全に対する取り組みや、業界利益のためにさまざまな機関と連携することが強調された。ESRBやPEGIなどのレーティング機関との協働についても改めて述べられた。またコミュニティと連携することで、ヘイト行為やハラスメント、搾取の根絶も目指すとしている。

責任:すべてのプレイヤーにとって可能な限り安全なプラットフォームを作ることに責任をもつ。

具体的にはまず、プレイヤーが行動規範の違反を報告しやすくすることを指すようだ。報告を受けた場合コンテンツを削除するだけでなく、各社のサービスを不正行為に使用させることを制限するなど、違反に対して適切な措置をおこなっていくことが宣言された。また各国での現地法を遵守し、法的機関からの要求に従うこと、プレイヤーに喫緊の危険が迫っている場合にはただちに法的機関に報告することなどを伝えた。

文書の締めくくりでは、デジタル時代にすべてのゲームプレイヤーの安全を確保することの難しさに言及しつつ、大手3社が連携することによって業界全体で取り組んでいく意思を示している。マイクロソフトの声明はこちら、任天堂の声明はこちらから確認できる。