Steamにおける同時接続プレイヤー数が、12月13日23時過ぎに過去最高を記録していたことが明らかになった。これまでは、今年4月4日に記録した約2453
万6000人が最高だったが、12月12日にこれを上回り、13日になってさらに更新。約2480万5000人に達した。
Steamの同時接続プレイヤー数は、これまでおおむね右肩上がりに増加してきたが、その中でも2020年は特異な動きを見せることとなった。ターニングポイントは今年3月中旬だ。それまで2000万人弱で推移していたところ、一気に急上昇し2400万人を突破。その後夏にかけてやや減少したが、すぐに上昇に転じ今回の記録更新へと至った。
契機となったものとして推測されるのは、新型コロナウイルスの世界中での感染拡大だろう。都市のロックダウンを含む外出自粛やリモートワークの導入など、人々が家で過ごす時間が増えることとなり、結果的にゲームをプレイする時間も増えたとみられる。同時接続プレイヤー数の推移を見ると、以前は週末とそれ以外の曜日で大きな差があったが、今年3月以降はその波が小さくなっており、このことからも巣篭もりゲーマーが多くいることがうかがえる。
3月からの同時接続プレイヤー数の増加においては、従来からの上位の常連タイトルである『Counter-Strike: Global Offensive』や『Dota 2』『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』などが多くプレイされていた。ただ、この12月になっての記録更新を後押ししたものとしては、12月10日に発売された『サイバーパンク2077』の存在が挙げられそうだ。
『サイバーパンク2077』のSteam版は、ローンチを迎えるやいなや同時接続プレイヤー数100万人を突破。その後も100万人前後で推移しており、Steam全体では『Counter-Strike: Global Offensive』と並ぶトップクラスの数字を記録している。また、シングルプレイゲームに限っていうと、『テラリア』が持っていた同時接続プレイヤー数記録を大きく更新した。
『サイバーパンク2077』については、プレイヤーからはバグの多さも指摘されているものの、非常に多くのプレイヤーが連日プレイしている状況である。ほかのプラットフォームの同時接続プレイヤー数についても、Steamと同様に増加しているのかもしれない。