PS5版『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』60fpsとレイトレーシング処理を両立する新しいグラフィックモード実装

PS5版『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』60fpsとレイトレーシング処理を両立する新しいグラフィックモード「レイトレーシング」実装。解像度・反射表現・市民の密度は調整される。

Insomniac Gamesは12月10日、PS5版『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』のグラフィック設定に「レイトレーシング(Performance RT)」モードを追加したことを発表した。60fpsを維持しつつ、レイトレーシングを有効にするグラフィックモードだ。対象となるのはPS5版のみ。


本作ではこれまで、「忠実度」「パフォーマンス」のいずれかのグラフィックモードを選択できた。忠実度モードは、レイトレーシング・向上したライティング・追加VFXなどのグラフィック機能を含み、4K解像度ベースでの高精細映像を実現するモード。美麗なグラフィックを堪能できるかわりにフレームレートは30fpsに下がる。もうひとつのパフォーマンスモードは、それらのグラフィック機能を含まないかわりに60fpsで遊べるという、その名の通りパフォーマンス重視のモードである。

新たに追加されたレイトレーシングモードは、忠実度モードのようにレイトレーシングを有効化しつつ、パフォーマンスモードのように60fpsを実現するという中間的な立ち位置のグラフィックモードとなる。60fps/レイトレーシングの両立を図るにあたり、解像度・反射表現・市民の密度は調整されている。検証したところ、たしかに忠実度・パフォーマンスモードよりも道を歩く市民の密度や反射表現は控えめになっているものの、レイトレーシング処理はしっかりと確認できた。

レイトレーシングモード。レイトレーシングあり、市民密度や反射表現は控えめ
パフォーマンスモード。レイトレーシングなし
忠実度モード。レイトレーシングあり


『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』はPlayStation 5のローンチタイトルとして11月12日に発売されたオープンワールド・アクションゲーム。『Marvel’s Spider-Man』にも登場したマイルズ・モラレスを主人公とするシリーズ新作だ。冬のニューヨークを舞台に、高校生になったマイルズがエネルギー企業とハイテク犯罪グループの抗争に巻き込まれていく。生体電気によるヴェノム・ブラストや、自らの姿を消すカモフラージュといった、前作の主人公とは異なる能力を使いこなし、ニューヨークの人々を救うのだ。

先日発表された欧米PlayStationストアの11月ダウンロードランキングでは、米国・カナダのPS5チャートにて1位、欧州のPS5チャートにて2位と上位にランクイン。なお同じくPS5ローンチタイトルである『Demon’s Souls』は米国・カナダ3位、欧州4位を記録した。次世代コンソール機が現行機になったとはいえ、まだPS5自体が品薄。PS5および『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』の購入を視野に入れている方は、忠実度・パフォーマンス・レイトレーシングという、3種のグラフィックモードから選べるようになったことを覚えておこう。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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