パソコン内部を冒険するアクションADV『Motherboard』発表。 街を救うべくマザーボード基板上で戦うアクション


インディーデベロッパー95 Pixelsは12月4日、パソコンの内部を冒険するアクションアドベンチャー『Motherboard』をPC向けに発表した。懐かしいグラフィックスタイルが特徴の、横スクロールアクションゲームになるようだ。発売時期は近日告知予定。トレイラーも公開中である。
 

 
本作のグラフィックは、ローポリゴンなモデルに、素朴なテクスチャ、粗い解像度などレトロ風なCGが特徴。同時に美しい光源の処理や、鏡の映りこみなど、現代的なグラフィックの要素も融合している。

『Motherboard』の世界はPCの内部が舞台。パソコン内部のCPUやメモリーなど各部品は、マザーボードに支えられる都市を構成する。メモリーは駅で、CPUは摩天楼「Procesopolis」の中心部。コンデンサー類はビルとして立ち並ぶ。『Motherboard』の世界では、ローポリなモデルの住人である「Bit」たちが暮らしている。彼らは生きるために必要なデータを抽出して、エネルギーや食料、娯楽へ変換している。Bitが生活することで、同時にPCが稼働しているのだ。
 

 
しかし平和も長くは続かず、突然世界は謎のコンピューターウィルスに侵略を受ける。ウィルスは住人たちを手下に変えてしまうという。そのとき立ち上がるのが、主人公であるBitの若者。彼が侵略者に対抗できる力をもつ唯一の存在なのだ。若者は光の剣を片手に、ウィルスを撃破していく。トレイラーを見る限りでは、横スクロールアクションに近いタイプのゲームになりそうだ。プレイヤーは彼を操作して、マザーボードに暮らしている仲間を助けて、PC内部の都市を探索し、ウィルスによる攻撃の謎を解き明かしていく。ケーブルやプロセッサーが載せられた、マザーボード基板の上を冒険するのだ。

『Motherboard』をプレイするための推奨PCもSteamのストアページで公開されている。OSはWindows 95、プロセッサーはPentium 166、GPUはvoodoo 3dfxが必要になるだろう。Pentium 166はインテルが1996年に発表したCPU。GPUは今は存在しない3Dfx Interactiveの製品だ。本当に推奨スペックのPCでSteamを起動して、本作をプレイできるかは大変怪しいところ。しかし最低スペックについては常識の範囲内。たとえばOSはWindows 7/8/10でGPUはGTX 660と表記があり、現役のゲーミングPCならプレイの問題ないはずだ。
 

 
本作の開発を行う95 Pixelsは、ゲーム業界で10年以上の経験がある親友同士で構成されたチーム。「レトロ」といわれるゲームをプレイヤーへ提供するために、この会社を立ちあげたのだという。『Motherboard』はPC向け(Steam)で配信予定だ。発売時期は近日告知予定。