PS5『ASTRO’s PLAYROOM』のスピードランが熾烈。蝶のように2度ホバリングし、ゴキブリのように登る

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『ASTRO’s PLAYROOM』のスピードランが苛烈化しているようだ。同作はPlayStation 5(以下、PS5)の内蔵ゲームである。所持者ならば全員が遊べる無料タイトルでありながら、PS5コントローラーDualSenseの魅力を巧みに引き出し高い完成度に仕上げられている。ゲームのボリュームは控えめであるものの、同作にはスピードラン向けモードが設けられており、スピードクリアも熱い。そのスピードランが徐々に激化しているようだ。

『ASTRO’s PLAYROOM』では、NETWORKスピードランなるコンテンツが実装されている。スピードランに最適化された本編ステージが楽しめる、やりこみゲーマー向けのコンテンツだ。リーダーボードも搭載されており、腕利きゲーマーたちとタイムを競い合える。1周が短くコンパクトでありながら、ギミックも豊富でルートの選択肢も多く、攻略しがいがある。ゲームの完成度の高さもあいまって、走者が続出している。


本作のスピードランにて基本となるのは、ホバリングとアタックの組み合わせ。一定時間浮遊することができるホバリングに、繰り出し時若干上昇するアタックを組み合わせて、ちょっとしたショートカットが可能。ダッシュとジャンプとホバリングを用いて、ゴールを目指すのだ。リリース当初は壁キックによるショートカットなども生まれ、熟練のテクニックにより驚異的なタイムが記録されていた。その後もやりこみは加速しているようだ。

11月下旬よりタイムの短縮が連発されている。タイム短縮のきっかけとして、2回ホバーグリッチの発見があげられる。先述したようにショートカットの要となっているホバリングであるが、崖際でパンチを繰り出しながらホバーすると、空中でホバーしたのち、パンチを介してもう一度ホバーすることが可能というグリッチが確認された。このグリッチが広まってから、さらなる素早いクリアが遂げられている。

また一部ではクライミングランをめぐる熱い戦いが繰り広げられている。クライミングランは、アストロが特殊なスーツを着ることで、猿のように登っていくステージ。このパートでは、猿の右手と左手を交互に突き出すことで、取っ手をつかんでいく。具体的な操作としては、DualSenseを左右に傾けることで、猿が手を伸ばす。モーションコントロールを利用しているがゆえに、操作難易度が高いのだ。

しかしこの壁登りを極めんとするものが続出。RedditユーザーSwordsAndTurt氏は、20秒切りの19秒48で頂上フィニッシュ。The_Virtual_Guy氏も20秒63というタイムで登りきっている。特筆すべきは、その動きだ。目にも留まらぬ速さで壁を登っていくアストロの動きは、猿というよりもゴキブリに近い。それほど俊敏であるということ。そのコツはというと、シンプルにコントローラーを振りまくることのようだ。ひたすらDualSenseを左右に振り、回転棒のパートでは上に思いっきり1度スイング。シンプルであるが、肉体的な負荷をかけることで、スーパープレイは実現できるとのこと。同作を遊んだことがあるプレイヤーならば、これらの動きがいかに素早いものかわかるだろう。

もちろん、その他のゲームプレイについても極まった物が多い。ゲーム本編を通してのスピードランよりも、NETWORKスピードランの方に猛者が集まっている印象だ。PS5の世界的な品薄の影響で、プレイヤー数はまだ限られているが、PS5の本体普及が進めばスピードランはさらに極まっていくかもしれない。

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