パブリッシャーのIrregular Corporationは12月1日、借金返済生活アクションRPG『The Good Life』の販売を担当すると発表した。Nintendo Switch/PlayStation 4/Xbox One/PC向けに、2021年夏に発売する。
『The Good Life』は、『レッドシーズプロファイル(Deadly Premonition)』シリーズなどで知られるSWERYこと末弘秀孝氏が手がける借金返済生活アクションRPGだ。『パンツァードラグーン』の生みの親である二木幸生氏もプロジェクトに参加し、同氏が所属するグランディングが開発を担当。クラウドファンディングを通じて開発資金を調達し、幾度かの発売延期を経て、今回販売元を得て新たな発売時期が設定された。
本作の舞台となるのは、Rainy Woodsというイギリスの“くっそド田舎”にある、世界一幸福な町とされている場所。この町に引っ越してきたニューヨーク出身ジャーナリストのナオミは、日々の暮らしを送りクセのある住民と交流しながら、カメラマンとしての仕事をこなし、都会で作った借金を返すことを目指す。しかし彼女はここで殺人事件に遭遇し、こちらの真相を追うことにもなるという。
ナオミの借金返済にあたっては、カメラマンとしての腕をふるうことになる。町で撮影した写真を新聞社に売り込んだり、写真SNSフラミンゴにアップし“いいね”をもらってお金に換えたり。フラミンゴでバズっているテーマの映える写真を撮りアップすることで、より多くのいいねを獲得でき、またこの町に秘められた秘密を激写すると、新聞社は高く買ってくれるとのこと。
Rainy Woodsの住民は、月に一度どういうわけか犬か猫になってしまう。これはナオミも同じであり、それぞれの特別な能力を活かした町の探索が可能に。たとえば犬になると嗅覚が敏感になり、猫は高い場所へ登れたり。行動範囲が広がり、人の姿では撮れない写真を収められる可能性があるだろう。
そのほか、アルバイトとしてさまざまな仕事に従事することも可能。稼いだお金は、借金返済のほかカメラ機材の充実、またファッションやインテリアなどに費やすこともでき、本作では町での生活を楽しむことも大きな要素となっている。
今回『The Good Life』の販売を担当することが決まったIrregular Corporationは、これまでに『PC Building Simulator』や『パズル探偵スカウト 失われたデータの陰謀』などを手がけている、イギリスに拠点を置くパブリッシャーだ。SWERY氏は、「イギリスを舞台にした作品の完成に向けイギリスのパブリッシャーが決定したことに、偶然以上の意味を感じている」とコメントしている。
また、イギリス人キャラクターの英語ボイスをイギリス人が担当することや、イギリス人作家による校正をおこなうことが決定するなど、本作のさらなるクオリティアップにも取り組んでいくことが決定。同氏は、「あと少しの時間があれば、もっと良くなることがわかっているのであれば、それを実行するためのお時間をいただきたい」としている。
『The Good Life』は、Nintendo Switch/PS4/Xbox One/PC(Steam)向けに、2021年夏発売予定だ。