『Apex Legends』オリンパス&トレイラー制作裏がチラリと公開。あったかもしれない「もうひとつの浮遊都市」に、ホライゾンのボイスは“物置部屋”で収録


シーズン7が開始してから3週間あまりとなる『Apex Legends』。今シーズンで登場した要素のいくつかに関する制作裏が、少しずつ明かされているようだ。

Respawn Entertainmentでデザインディレクターを務めるJason McCord氏は、Twitterにて新マップ「オリンパス」開発中の画像を公開した。オリンパスが最初に発案されたのは2018年ごろで、画像は2019年5月ごろのもの。キングスキャニオンとワールドエッジが同時に開発されていたのに対し、オリンパスは1年ほど遅れて着手されたという。当初から明るく近未来的な空中都市としてデザインされていたようだ。
 

 
ロケーションはまだ最終段階になっていないとのことだが、特徴的な建造物は現在のかたちに通ずるものがある。遠くからでも目立つリフトアフターマスのドーム状エリアや、富士山型のタービン、フェーズランナーなどの姿が確認できる。タービンの側の赤いカプセル状の建物は、最終的なマップでは都市外縁のユニットとして再活用されたことがわかる。この画像はまだプロトタイプの状態で、ここからロケーション間のギャップを埋めたり、遮蔽物となる壁を増やしたりして完成形に近づいていったようだ。

現在のオリンパスには引き継がれなかった要素もある。大きなものとしては、左奥にある別の浮遊都市が気になるところだろう。こちらの浮島はプレイエリアではなく、アーティストが空中に漂ういくつもの都市郡を表現しようとして描いたもの。世界観確立の一要素として加えられていたが、ゲームとしてはややこしいので削除されてしまったようだ。なおオリンパスは、ゲームデザインやアーティスト、オーディオ担当者なども含めると30人前後のスタッフにより作りあげられたという。
 

 
また女優のElle Newlands氏はTwitterにて、ホライゾンのセリフ音声を収録した際の動画を公開している。同氏によれば、映像を撮影したのは今年の7月17日。すでにリモートワーク期間に入っていた当時は、スタジオでの大規模な収録が不可能だった。そのため、新たなボイスラインはNewlands氏の自宅で録ることに。Newlands氏は頭部に機材を取り付け、家の収納部屋にてシーズン7トレイラー用の音声を収録したという。

顔にはフェイスキャプチャー用のマーカーが描かれているが、こちらのドットはNewlands氏がみずからの手で打ったものだそうだ。実際に動画を確認すると、音声はもちろん細かな表情の演技までしっかり捉えられており、従来のトレイラーと比べてもまったく見劣りしない出来栄えに仕上がっている。Respawn Entertainmentがリモートワークで『Apex Legends』を開発していることは以前より伝えられてきたが、演出面でもさまざまな工夫を積み重ねてクオリティーを維持しているようだ。
 

 

*実際に音声が使われたトレイラー。

 
今シーズンもまもなく3分の1を過ぎようという本作。12月2日からはクリスマスを祝した、ホロデー・バッシュイベントの開催を控えている。また次回パッチでは、メニュー画面の「未読」マーカーを「すべて既読にする」機能が実装されるなど、細かなQOLの向上も図られるようだ(Reddit)。『Apex Legends』はPC/PlayStation 4/Xbox One向けに配信中。