『天穂のサクナヒメ』世界累計出荷本数50万本を突破、ディープな和風米づくりARPGはワールドワイドな人気、各国で稲作広まる

株式会社マーベラスは11月25日、『天穂のサクナヒメ』の世界累計出荷本数が50万本を突破したことを発表した。パッケージ版の出荷確定本数とダウンロード版およびSteam 版(PC)の販売数を含んだ数字だという。

株式会社マーベラスは11月25日、『天穂のサクナヒメ』の世界累計出荷本数が50万本を突破したことを発表した。パッケージ版の出荷確定本数とダウンロード版およびSteam 版(PC)の販売数を含んだ数字だという。

 
『天穂のサクナヒメ』は国内のゲーム制作サークル・えーでるわいすが開発を手がけた和風アクションRPGだ。主人公は、武神と豊穣神を両親にもつサクナヒメ。神の都でぐうたらな日々を過ごしていた彼女だが、ある出来事で主神の怒りを買い、都を追放されることに。人間たちとともに暮らし、鬼が支配するヒノエ島を調査することを命じられる。

探索パートでは、農具を使ったさまざまな武技や伸縮自在の羽衣を使った縦横無尽なアクションが特徴だ。一方、もうひとつの本作の目玉が「米づくり」。田植・稲刈り・脱穀などの工程をおこない良質の米を収穫することで、サクナがより強力なパワーを手に入れるのだ。収穫した米や探索で獲得した食料を調理して食べると、サクナの能力が一時的に上昇。集めた素材を使い探索を有利にする農具を開発することもできる。
 

 
日本的な世界観や本格的な米づくりを特色とする『天穂のサクナヒメ』だが、その人気は海外にもおよんでいるようだ。レビュー集積サイトMetacriticにおけるスコアは81点と好評価。海外メディアDualSHOCKERSは日本神話と絡めた世界観の深さを評価した。稲作と探索を絡めたシステムはうまく相互作用していると認めつつ、綿密に作り込まれた農作業パートのニッチさは人を選ぶだろうとの見方だ。また同じく海外メディアのGame Informerも、アクションパートと農業パートのシナジーを評価。探索パートにおけるミッションの単調さなどに粗を認めつつも、コンセプトの斬新さから今後の伸びしろに期待を寄せるレビューを投稿している。

Steamにおける反響では、現時点で854人のレビュアーのうち92%がポジティブな評価で「非常に好評」を示している。同時接続人数は、発売から2週間経った現在でも3000人近くとなっており、安定した人気を擁している。海外人気はTwitchでもうかがうことが可能だ。過去1週間で本作を配信した使用言語別のチャンネル数は、英語チャンネルが351・日本語チャンネルが324と同程度。中国語・韓国語も200前後と、各言語圏でバランスよくファンを集めていることがわかる。本稿執筆時点で、Twitchにおける『天穂のサクナヒメ』の総試聴時間は45万時間におよんでいる(SullyGnome)。
 

 
『天穂のサクナヒメ』は国内ではNintendo Switch/PlayStation 4向けに、パッケージ版・ダウンロード版ともに税別4980円で販売中。

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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