パブリッシャーのNo More Robotsは11月19日、王国運営RPG『イェス・ユア・グレース(Yes, Your Grace)』のNintendo Switch版を、11月26日に日本で配信すると発表した。価格は2100円で、12月9日までは10%オフの1890円で購入可能。ニンテンドーeショップでは、すでに予約受付を開始している。
*海外版のトレイラー
『イェス・ユア・グレース』は、インディースタジオBrave At Nightが手がけた、中世のファンタジー世界に存在する王国デイバーンを舞台にするRPGだ。プレイヤーは国王のエリクとなり、国民の声に耳を傾け判断を下していく。謁見に訪れるのは、貴族・兵士・商人・農民、あるいは王家の家族などさまざま。彼らはそれぞれ何らかの問題を抱えており、エリク王に助けを求めてくる。たとえば、施設の修理や催しの開催、行方不明者の捜索、謎の襲撃者の調査など。そうした訴えを聞き、会話の選択肢からさらに情報を聞き出しながら、援助の可否を判断していくのだ。
そうした判断をおこなう際には、資金・資源・戦力・国民の満足度といったステータスに気を配らなければならない。国民の要望の多くはお金や資源を求める内容となっており、望まれたとおりに対応すると満足度が上がり税収が増える可能性があるが、資金・資源には限りがある。ただ、一時的に財政が苦しくなってでも、援助しておくと長期的には利益を生んだり、損失を減らすことに繋がる要望もあるだろう。
そのほか、将軍や魔女など人的なリソースも存在し、どの要望に対して誰を派遣するのかといった判断も必要。お金が足りなくなれば、銀行から借りることもできる。謁見に訪れるのは善人ばかりとは限らず、良かれと思って下した判断が逆効果になってしまうこともあるため、慎重な見極めが求められる。
王の間で国民の要望を聞いた後には、城内のほかの施設を見回ることが可能。そこでは、謁見にて話を聞いたイベントの詳細を確認できたり、逆に次週の謁見に繋がるイベントが発生することも。また、エリク王には妃と3人の娘がおり、本作では家族内での問題に向き合うことも大きな要素となっている。さらに、他国との戦争が控えており、小国であるデイバーンとしては、資金援助を募ったり同盟を結んだりといった判断もおこなわなければならない。限られたリソースのもと難しい決断を下しながら、王国を運営していくのだ。
本作は、今年3月にPC版が先行して発売され、Steamのユーザーレビューでは「非常に好評」を獲得。売り上げにも恵まれたタイトルとなった。当初は、ローンチと同時に日本語に対応する予定だったが、直前で翻訳者と連絡がつかなくなるトラブルに直面(関連記事)。その後、無事日本語対応を果たした。
販売元No More Robotsは、多数のインディーゲームを手がけているが、本作は日本のNintendo Switch向けに自主販売する初めてのタイトルとなる。代表のMike Rose氏によると、CEROレーティングの取得にはいくつかの苦労があったそうだが、海外から少し遅れてNintendo Switch版の国内配信が実現する運びとなった。
『イェス・ユア・グレース(Yes, Your Grace)』は、Nintendo Switch向けに11月26日配信予定。また、PC(Steam)/Xbox Series X|S/Xbox One版が国内配信中だ。