子猫と侍のメトロイドヴァニア『The Spirit of the Samurai』ティザー発表。二頭身になった武士が狐に導かれる2Dアクション
インディースタジオのDigital Mindは11月16日、2Dアクション『The Spirit of the Samurai』のティザートレイラーを公開した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Atari VCSで、Kickstarterにて15ユーロ(約1844円)以上の寄付をするとSteam版、25ユーロ(約3073円)以上の寄付でAtari VCS版のコピーを入手可能だ。リリース予定としては、2021年1月にバッカー向けのPC版テストバージョンを配信。2021年4月にはエピソード1を配信開始するとしている。
『The Spirit of the Samurai』は封建時代の日本を舞台とした、メトロイドヴァニアの2Dアクションゲームだ。源平合戦の時代、現世に死と憎悪の力がはびこり、地下世界に封印された鬼の軍勢が復活を遂げた。かつて鬼を封じた侍の末裔タケシは、夢枕に立ったキツネのお告げにより鬼の再来を迎え撃つ。戦いの末瀕死となったタケシを救うため、キツネは彼の魂を小さな精霊「コダマ」へと変えた。タケシは鬼を討つため、相棒の子猫とともに新たな戦いへ身を投ずることとなる。
『The Spirit of the Samurai』では侍・コダマ・子猫の3つのキャラクターを使い分けることになる。映像では、それぞれの異なるプレイスタイルを確認することが可能だ。侍の場合は刀で敵の攻撃を防ぎつつ、体術と剣戟を交えたパワフルなアクションが特徴。一方コダマは小さな体躯を活かして細い道も通れるほか、手から電撃や衝撃波を放つ攻撃も可能だ。子猫も狭い通路を通行可能なほか、紹介文によれば目潰しなども得意とする模様。キャラクターには成長要素もあり、アビリティや力を増大させることができる。敵を倒したり、アイテムを見つけたり、ミッションをクリアしたりといった活動で成長を遂げることが可能だ。
本作ではスピーディーな戦闘システムも特徴。技同士を連携させることでさまざまなコンボを繰り出すことができる。必殺の一撃を放った際はキルカメラが発動し、戦闘のテンポを妨げることなく爽快な演出を味わうことが可能だという。また特殊な力を発動することにより、敵に大ダメージを与えることも。冒険を進めることでこれらの力をアンロックし、成長させることができる。敵として出現するのは鬼や天狗、女郎グモといった日本古来の妖怪たち。AIで動作する敵の動きを読み切るのは難しく、かなり歯応えのある戦闘になるという。
Digital Mindは、20年間活動を続ける3Dアニメーションスタジオだ。ゲーム制作には2018年より参入しており、過去作には子猫の冒険を描く『Kitty Quest』をリリース。モデリングの匠らしく細かな毛並みまで再現するこだわりは、本作にも見られる。『The Spirit of the Samurai』のインスピレーション元を挙げると、暗く退廃的なランドスケープは画家のベクシンスキから、コダマや森の精霊といった神秘的な世界観はスタジオジブリの「もののけ姫」から影響を受けているそうだ。
『The Spirit of the Samurai』はPC(Steam)/Atari VCS向けに配信予定。15ユーロ(約1844円)以上の寄付をするとSteam版、25ユーロ(約3073円)以上の寄付でAtari VCS版のコピーを受け取ることができる。