『Apex Legends』シーズン7バトルパスのデイリー難易度緩和の詳細発表、さらに全プレイヤーにBPレベル10を付与。気になるウィークリーリピートの行方も


Apex Legends』ゲームディレクターのChad Grenier氏は11月11日、同作におけるシーズン7バトルパスのデイリーチャレンジ難易度調整の内容を具体的に発表した。Grenier氏のTwitterを通じて公開され、変更前・後のチャレンジ内容対照表が明らかになっている。改修は本日より開始するとのこと。くわえて、ウィークリーチャレンジも難易度が修正されること、そしてすべてのプレイヤーにバトルパスレベルが10付与されることをアナウンスした。
 

 
変更点があった箇所を抜粋すると、下記のとおりとなる。
 

・1スターミッション
—特定キャラクターでゲームを遊ぶ:4回→2回
—特定キャラクターでノックダウンする:5回→2回
—特定キャラクターでダメージを与える:1000ダメージ→250ダメージ
—特定の武器種でノックダウンする:5回→2回
—特定の武器種でダメージを与える:1250ダメージ→125ダメージ
—ダメージを与える:2000ダメージ→500ダメージ
—ノックダウンする:8回→5回
—ゲームを遊ぶ:6回→削除
—生存時間:45分→15分
—サプライボックスを開ける:50個→10個

・2スターミッション
—一試合中にダメージを与える:300ダメージ→200ダメージ
—○○人より長く生存する:250人→200人
—○○回キルするorアシストする:8回→5回

・3スターミッション
—ダメージを与える:3250ポイント→1500ポイント
—ノックダウンする:12回→10回
—シールドを進化させる:12回→5回
—生存時間:75分→45分
—クラフト素材を集める:400→150

 
ミッションごとのスター獲得数やプール数は変更されない。また1スターミッションの「ゲームを遊ぶ:1回」および2スターミッションの「一試合中の生存時間:10分」などの目標数値は据え置きとなった。今回の措置は全体のミッション難易度をシーズン6と同レベルに調整するもの。週ごとに開放されるウィークリーミッションについては来週より調整が入り、こちらも前シーズン程度の難易度になる。また、つねに複数のレジェンドで達成することが可能になるようだ。そして、全プレイヤーに対し無償でバトルパスの10レベルが付与される。来週のパッチにより、現段階のレベルから自動で10段階レベルが上昇するようだ。
 

 
海外掲示板Redditでは今回の措置に対する議論が続いている。本件についてはコミュニケーションディレクターのRigney氏もコメント。同氏が望んでいることは第一に、「これらの変更により、運営が物事を正しく進めているとプレイヤーに感じてもらうこと(ウィークリーリピートミッションを廃止し、デイリーミッションの利益を増やしたという選択に議論の余地があったとしても)」。そして第二に「また開発チームが失敗を繰り返したときに、より多くのプレイヤーが“運営による悪巧みだ”と邪推するのではなく、“修正する時間とフィードバックを与え、改善させよう”というアプローチをとってくれること」だという。Rigney氏は第二の希望を達成するため、はるかに大きな信頼構築が必要だろうと認めた。その上で、どうか見守ってほしい旨をユーザーに伝えている。

なおRigney氏も上記コメントで触れていたが、ユーザーからはやはりウィークリーリピートミッションを復活してほしいとのが上がっている。ウィークリーリピートとは、デイリーミッションを5〜10個達成することで、週にバトルパスレベルを2上げることができたシステム(経験値達成ミッションを含めるとより増加)。シーズン7からはウィークリーリピートが削除されたため、デイリーミッションを完遂してもボーナスが得られなくなってしまった。この件に関してRigney氏は詳しく説明している。
 

 
たとえば週3日プレイした場合、シーズン6以前の仕様にて「3日間のデイリーミッション完遂+ウィークリーリピートによるボーナス」で得られたレベル上昇値と、新シーズンにて「3日間のデイリーミッションのみ」で得られるレベル上昇値は同様だという。なぜならシーズン7では、デイリーミッションのみから得られる恩恵が強化されているからだ。そのため、より多くの日数をプレイし、より多くのデイリーをこなすほど、1週間あたりに上昇できるレベルは以前の仕様よりも多くなる計算だという。

逆に、1週間あたりのプレイ日数が2日間を下回れば、レベル上昇速度は劇的に低下する。すなわち現状の仕様だと、「週に多くの日数をプレイするユーザーにとってはバトルパスレベルを上げやすく、少ない日数のプレイヤーにとっては上げにくい」環境だということになる。Rigney氏は今回の変更による効果が、各人のプレイスタイルに大きく依存するものだと認めた上で、フィードバックを募っている。
 

 
同時にRigney氏は、そもそもの変更の目的である「シーズンを通じてバトルパスを楽しめるようにする」ことを達成するにはまだ解決策の模索が必要だともコメント。願わくは、物議を醸したりトレードオフだったりするものではなく、すぐに皆から好評を得られる方策を見つけたいものだとこぼしている。この件に関しては別のユーザーからも意見が。運営チームは「シーズン中ずっとバトルパスに取り組めること」を目標に掲げているが、同ユーザーとしては「少し早めにバトルパスを完走できた方が、ゆとりがあって助かる」という。つねに『Apex Legends』のバトルパスにばかり打ち込まなくてはいけない状況は、燃え尽きを招きうるとの声が上がった。

この主張に対しRigney氏は理解を示しており、ユーザーが疲れることのないように、ほどよく休みながら遊べるバランスを目指すべきだと認めている。毎日本作をプレイしたいというコアユーザーのニーズにも答えつつ、全プレイヤーが義務的に遊ぶはめにならないような調整に向けて意欲を示している。
 

 
先週Respawn Entertainmentディレクター陣によって開かれたAMA(Ask Me Anything)スレッドでは、Grenier氏が新仕様バトルパスにおける目的を改めて明確化。「1.進捗度の確認をシンプルにすること」「2.シーズンを通じてバトルパスに取り組めること」の2点を改めて強調した。同氏は、運営チームがユーザーにプレミアムバトルパス購入を強制しようとしているわけではないと断言。シーズン7開始翌日に早くもバトルパス修正が入ったとおり、今後もユーザーがバトルパスを完遂しやすいようにより多くの変更を予定していると述べた。ただしこちらのコメントを受けて、海外メディアDexertoなどは「開発チームがバトルパスを元に戻す予定はまったくないようだ」と報道している。結果的にGrenier氏の同コメントには1500件以上のDown Voteが付与された。

週が明け、今回Grenier氏により発表された措置は「より多くの変更を予定している」と述べた施策のひとつだろう。混迷が続くシーズン7バトルパスの行方だが、Respawn Entertainment側としてはユーザーのフィードバックを集めつつ道筋を探るよりほかなさそうだ。