プロレス団体AEWの公式ゲームが発表。ユークスが開発、『バーチャル・プロレスリング』シリーズの岩下英幸氏が監修を担当

プロレス団体AEW(All Elite Wrestling)は11月11日、ゲーム部門AEW GAMESを設立し、3本の新作を手がけていることを発表した。

アメリカのプロレス団体AEW(All Elite Wrestling)は11月11日、ゲーム部門AEW GAMESを設立し、3本の新作を手がけていることを発表。そのうちのひとつは、日本のデベロッパーYUKE’S(ユークス)が開発するコンソール向けタイトルであることを明らかにした。

AEWは2019年に設立されたプロレス団体で、ケニー・オメガやコーディ・ローデス、マット&ニック・ジャクソンなど多数のスター選手が所属している。今回のイベントに登壇したケニー・オメガ選手は熱心なゲーマーとしても知られ、AEW加入時には社長のトニー・カーン氏に対し、ファンが求めるプロレスゲームを提供するためのゲーム部門を設立することを要求していたという。そして今回、開発初期バージョンのゲーム映像が披露された(上の映像の5分10秒あたりから)。

ゲーム映像では、ケニー・オメガ選手や志田光選手らが登場。リアルなビジュアルを採用する本格的な3Dゲームとなることがうかがえる。また、開発会社としてユークスが参加していることも明らかに。ゲームの方向性としては、『WWF No Mercy』や『バーチャル・プロレスリング』のようなタイトルが望まれているとして、実際にこれらの作品を手がけたゲタ・プロダクションの岩下英幸氏が、本作の開発アドバイザーを務めるという。岩下氏は、「世界中のAEWファンおよびゲームファンのために、夢のプロレスゲームを作りましょう」とコメントした。


ユークスは、古くは『新日本プロレスリング 闘魂烈伝』や『エキサイティングプロレス』シリーズ、また近年は『WWE 2K』シリーズを手がけるなど、プロレス・格闘ゲーム開発に定評のあるデベロッパーだ。『WWE 2K20』では突然開発から外れ話題になったが、その裏でAEWに移籍していたようだ。同社は、ゲームのモチーフとなる題材を徹底的に研究し、コンシューマゲームとして最適な形で商品化する企画力と、それを可能にする技術力が自らの強みだとして、AEW GAMESに大きく貢献できることを確信していると述べている。

また、今回の発表に際しトニー・カーン氏は、以下のようにコメントしている。

2年足らず前に「AEW」の立ち上げでプロレス業界に衝撃を与え、これからは新たな革命的なゲームを展開できるということは驚くべきことです。我々はファンの声に耳を傾けるようにしており、新鮮で奥深いゲーム体験がプロレス体験全体にとって重要であることを心得ています。ファンの声を反映した次世代コンソールプロレスゲームをファンの皆様に楽しんでいただくことは我々の喜びでもあります。これは、世界中のプロレスファンにとって、ゲームの新しい時代の始まりに過ぎません。

今回のイベントでは、KamaGamesが手がけるモバイル向けカジノゲーム『AEW Casino: Double or Nothing』と、Crystallized Gamesが開発するモバイル向けゼネラルマネジャーシム『AEW Elite GM』も発表。これらは今冬から2021年にかけて配信予定で、ユークスが手がけるコンソール向けタイトルはその後のリリースになるとのことだ。開発中タイトルの続報については、AEW GAMESの公式SNSなどで随時発表するとしている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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