人外生活シム『ヘルズ・ハイ・ハーモナイザーズ』Steamにて早期アクセス配信へ。Nintendo Switch向け発売中、ドット絵地獄でスローライフ

 

インディーデベロッパーのDear Done Deadは生活シミュレーションゲーム『ヘルズ・ハイ・ハーモナイザーズ』を、Steamにおける早期アクセス配信開始に向けて準備中であると発表した。情報番組「INDIE Live Expo Ⅱ」にて明かされた。本作はNintendo Switch向けにすでに配信中で、価格は1500円(税込)。
 

*Nintendo Switch版PV。

 
『ヘルズ・ハイ・ハーモナイザーズ』は、死者の魂が集う地獄の役人「調和者(ハーモナイザー)」として生活するシミュレーションゲームだ。配属先となった69371区の平穏のため、先輩の調和者と協力しながらさまざまな問題を解決していく。地獄の住民はどこか能天気で、かつひねくれ者ばかり。勤労・サボり・ときどき反乱などを起こす問題児たちを相手に、ゆるく日々の労働に従事しよう。

本作はドット絵ながらキャラクターメイク要素に対応しており、主人公の外見カスタマイズ要素は多岐にわたる。服装や髪型はもちろん、地獄は魑魅魍魎が集う土地。プレイヤー自身も悪魔や機械、あるいはブラウン管テレビを頭に載せた異形頭など多彩な人外キャラクターになりきってプレイすることができる。主人公を囲む住民たちも負けじと個性的な外見の死者ばかりで、巨大なクモの脚が生えた「室長」をはじめ、ロボット・人魚・スライムなど多くのクリーチャーが存在。各キャラクターに用意されたテキスト量も膨大で、カレンダーや天気の移ろいによって変化する地獄の四方山話を楽しむのも本作の醍醐味となっている。
 

 

 
『ヘルズ・ハイ・ハーモナイザーズ』にはダンジョン攻略要素も存在し、探索においてはいわゆる放置型とも言えるログRPGの形をとっている。街中で装備を整え、パーティをダンジョンに送り込み、あとは放置してその過程を眺めるのだ。探索中では敵とのエンカウントや罠との遭遇など、さまざまなイベントが発生し、キャラクターのステータス合計値で時々の結果が判定される。探索はスキップも可能だが、イベントが起こるたびにキャラクター同士が軽いセリフを交わすため、保護者気分で会話を見守るのも一興だ。

Dear Done Deadを運営するのは国内の個人デベロッパーdíː氏。本作と世界観を共有するクリッカーゲーム『Orderly Byte』をはじめ、ゆるさと幻想性が併存する独自の作風にて多数のゲームを発表している。『ヘルズ・ハイ・ハーモナイザーズ』は初のコンソール作品だったこともあり、同氏のエッセンスが凝縮されたゲームともいえるだろう。
 

 
『ヘルズ・ハイ・ハーモナイザーズ』は現在、Steamでの早期アクセス配信に向けて準備中。Nintendo Switch向けにはすでに配信を開始しており、1500円(税込)にて入手可能だ。