小説「動物農場」の世界を現代で描くADV『Orwell’s Animal Farm』12月10日に配信決定。『サイバーパンク2077』とモロ被りもお構いなし
インディースタジオのNerialは11月3日、アドベンチャーゲーム『Orwell’s Animal Farm』を12月10日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPCとモバイル。Steamにおいては、時差の関係で日本では12月11日配信となる。
『Orwell’s Animal Farm』は、1945年に刊行されたジョージ・オーウェルの小説「動物農場(Animal Farm)」をもとにしたアドベンチャーゲームだ。原作では、農場の動物たちが平等な社会を築こうと革命を起こす中で、リーダーが権力を乱用し始める物語を描き、全体主義などを批判的に風刺した。本作では、原作のシチュエーションや、リーダー豚のナポレオンや馬のボクサーなどのキャラクターを引き継ぎながら、現代的な時代背景も物語に取り入れているという。
本作にてプレイヤーは、舞台となる農場で7年間を過ごしながら、動物たちと親交を深めたり堕落させたり、あるいは犠牲にするなど、政治的な戦略を求められるイベントをこなしていく。また、敵として人間が存在し、農場の守りを固めたり資源を生産したりといった策も練る必要があるという。この中では、動物たちの心情や抱える問題などを管理する要素もあり、監視や再教育などの政治的な策略をその都度選択。そうする中で、物語は最大6つに分岐していき、最終的には8つの異なるエンディングにたどり着くこととなる。
『Orwell’s Animal Farm』は、PC(Steam)およびモバイル向けに12月10日配信予定だ(Steam版は12月11日に国内配信)。なお、日本語には対応しない。
ちなみに、12月10日にはCD PROJEKT REDの『サイバーパンク2077』も発売される。同作はもともと11月19日発売予定だったため、開発元Nerialはあえてそのリリース後を狙ったそうだが、同作の発売延期によりモロ被りする事態となった。これまでには『EVERSPACE 2』や『Path of Exile』などが12月を回避する動きを見せてきたが(関連記事)、『Orwell’s Animal Farm』は予定どおりに配信される。Nerialは「この日にはちょっとした競争になるだろう」とコメント。同スタジオは『Reigns』シリーズで高い評価を獲得しており、その自信からかあるいは客層が異なると判断したのか、配信延期はせず正面突破することとなった。