インディーデベロッパーのVercidiumは10月31日、Steamにて無料FPS『Sector’s Edge』の早期アクセスを開始した。ボクセルでできたマップすべてを破壊可能なアリーナ系FPSだ。早期アクセス期間は6か月を予定している。東京サーバーも稼働中だ。
『Sector’s Edge』はボクセルで構成されたマップで戦う無料オンラインFPS。本作はマップ全体がブロックでできており、地面や建造物などすべてが破壊可能だ。ブロックは銃弾などでひとつずつ崩すことも、爆発物で一気に破壊することもできる。ブロックを削って有利なポジションを作り出し、逆に敵の遮蔽物を破壊することもできるのだ。またブロックは破壊するだけでなく、設置も可能。銃弾を防ぐ遮蔽物や高所をとるための足場として活用できる。ただしブロックは足場がないと崩れ落ちる仕組み。相手に高所を取られた場合、土台から切り崩していくこともできるだろう。
建築用のブロックは、スポーン時にあらかじめ装備品として持っている。それでも足りない場合は、マップ内のブロックを崩して収集できる。ブロックは1個ずつ置いていくこともできるが、まとめて設置することも可能。カスタマイズ画面では、建築のプリセットを編集して、最大5×5×5のサイズのプリセットを、9つまで記録できる。あらかじめプリセットで建築物を作っておいて、戦闘時にすぐさま壁などを呼び出せるのだ。敵と撃ち合うとき、階段や壁があれば有利に動けるだろう。
本作は最大8対8までの対戦が可能。ルールは全員が敵として戦うFree For Allや、時間ごとに移動する拠点を取り合うSalvage、リスポーンなしで敵チームを全滅させるSpireの3種類が用意されている(プレスには5種類のゲームモードが表記されているが、現時点でプレイ可能なのは3種類のみ)。武器はアサルトライフルやショットガン、さらにはレイルガンやプラズマライフルなど11種類が用意されている。それぞれの武器は、スキンや銃の色をカスタマイズ可能。光学サイトの形も細かく設定することもできる。
さらにカスタマイズ画面ではロードアウトを設定できる。それぞれの装備にはコストが割り振られており、合計15ポイント以内で自分のロードアウトを作成するのだ。キャラクターの性能を変更するパークシステムも存在。HPを底上げするSHIELDINGや、建築物の耐久が上昇し資材を多く持てるBUILDINGなどがある。15ポイントに収まるよう武器や装備、パークをうまく選ぶ必要がありそうだ。
本作を開発したVercidiumはオーストラリアに住むふたりの兄弟による開発チームだ。ひとりはアーティスト、もうひとりが開発を担当している。本作はチームが独自に開発したゲームエンジン「Vercidum Engine」から作り出されたゲームだ。3年の開発期間を経て早期アクセスが配信された労作である。
『Sector’s Edge』はプレイするサーバーを選択可能だ。とくに東京とシンガポールにもサーバーが設置されている。日本からプレイする場合は、100Ping以下でプレイできるはずだ。今後のロードマップとしてはマップや武器、スキンの追加などコンテンツの拡大を行っていくとのこと。また価格については正式版でも無料の予定だ。アプリ内購入でカスタマイズオプションを早期にアンロックする機能などは実装予定だという。
『Sector’s Edge』は現在Steamにて無料で早期アクセス配信中。日本語への対応は今のところされていない。