ドット絵ファンタジーRPG『Sun Haven』開発中。農業・採掘・恋愛なんでもありの世界で願い事を叶えよう

 

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たこと無いような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第672回は『Sun Haven』を紹介する。

デベロッパーのPixel Sprout Studiosが、ドット絵ファンタジーRPG『Sun Haven』を開発中だ。現在、Kickstarterにて支援を募っている。対応プラットフォームはPC/Mac。Nintendo Switchおよびモバイルでのリリースも検討されている。8人までのマルチプレイにも対応予定だという。

本作の舞台となるのは、かつて繁栄しながらも現在は寂れてしまった街「Sun Haven」。ここを訪れた主人公は暖かな歓迎に触れると同時に、不思議な声に導かれ、その身に不思議な力を宿すことになる。魔法の力を駆使して、あるいは畑や鉱山で汗を流して、さまざまな手段でSun Havenに活気を取り戻そう。農業・採掘・探索・恋愛などあらゆる要素に打ち込める自由度の高さが本作の売りとなっている。
 

 
多彩なアクティビティが可能な『Sun Haven』の中でも、農業はコアとなる部分だ。多彩な作物を育て、肥料を与えて大きく育てよう。農業の呪文を唱えれば、より早いスピードで作物を栽培することもできる。さらに本作では、ほかでは見られないユニークな作物の数々も特色だ。育つと宝石を実らせる種や、鹿やリスを呼び寄せる特殊な穀物も。動物を呼び寄せることでクラフトに使える材料を入手することも可能だ。

さらに、モンスターの街「Withergate」からはちょっと怪しい不思議な野菜の種を購入することもできるようだ。家畜を育てることもでき、卵と羽毛を採集できるグリフォンの赤ちゃんや、ランダムでアイテムを拾ってきてくれるウェアウルフなどファンタジーな動物を育成することができる。
 

 
さらに育てた作物は料理に使うことも可能だ。本作はワンボタンでできるシンプルな料理システムにはならないとしつつも、「材料がインベントリを圧迫する」事態にはならない工夫が施されるという。『Sun Haven』の料理で特徴的なのは「残り物」システムだ。料理を生産すると、ひとりでは食べきれない余りものが発生。これらを他のプレイヤーにお裾分けできるほか、NPCにプレゼントすることもできる。お気に入りの住民へ積極的に料理をプレゼントすることで、仲を深めることができるのだ。


NPCとの恋愛要素も『Sun Haven』が力を入れた部分のひとつ。恋愛対象となる住民は16人におよび、人間から悪魔まで男女さまざまな種族との交流を楽しめる。仲を深めるには会話を重ねることが重要となっており、用意されたダイアログは1000ページ以上にもおよぶそうだ。親密になればデートに誘い、さらなる関係の発展を望むこともできるという。
 


このほか採掘で宝石を集めたり、釣りをして博物館に戦利品をコレクションしたりと多くの活動を楽しむことができる。またRPGらしい戦闘要素も備えており、近接・遠隔攻撃や魔法を使い分けて戦うことになる。ジャンプや空中ダッシュといったアクションを駆使することで、絶えず移動しながら攻撃を続けるアクティブなスタイルでのバトルも可能となっているようだ。本作のストーリーにおけるマイルストーンのひとつは、Sun Havenの街を守護するドラゴンEliosのもとへたどり着くこと。その道のりには多くのモンスターやボスが待ち構えており、多彩な武器・鎧を収集することも攻略要素のひとつとなるとのこと。

プレイヤーの姿は人間らしいものからエルフ、悪魔などさまざまな種族にカスタマイズ可能。合わせてペットやハウジング要素もユーザー好みに組み合わせることができる。エルフの里やモンスターの街が存在する多様な世界で、自由度の高いライフスタイルを選び取ろう。また本作独自のシステムが「願い事(Wish)」システムだ。特殊な力を使うことにより、街に新たな店を作り出したり、住民を助けることができたり、多くの恩恵を受けることができる。不思議な願い事のパワーを活用することも、Sun Haven復興の一助となるだろう。

本作は2021年5月に、PC/Mac向けのリリースを目標としている。Kickstarterで25ドル以上の投資をすることでゲームを入手することが可能だ。