『レッド・デッド・リデンプション2』ストーリーを30周する「65歳」のお父さんプレイヤーが話題。ミドル・シニアもAAA級タイトルはがっつりハマれる
とある「シニア世代」ゲーマーの活躍が衆目を集めているようだ。プレイヤーにとってお気に入りゲームへの愛情表現は千差万別。収集要素やタイムアタックなど、昨今のリッチなゲームにおいてはやり込み要素がいくらでも用意されている。一方で、お気に入りの映画を何度も観るように「ストーリーを何周もする」というストイックな楽しみ方もまた容認されてしかるべきだろう。まして、同じゲームを「30周」したというプレイヤーがいれば誰しもコアな愛好者として認めずにはいられないはずだ。
海外掲示板RedditユーザーのApeWatcher氏が報告したのは、2018年発売の西部劇オープンワールドゲーム『レッド・デッド・リデンプション2』のストーリーを30周したという猛者だ。とはいえそれは本人の話ではない。2年間にわたり繰り返し荒野を駆け続ける生粋のガンマン、それはApeWatcher氏の父親であった。御年65歳だという。
『レッド・デッド・リデンプション2』といえば、Rockstar Gamesが発売したオープンワールドゲームだ。西部開拓時代末期、ガンマンと無法者が姿を消しつつあるアメリカを舞台にギャングたちが過酷な大自然を冒険するアドベンチャー。移ろう社会の中で翻弄されるアウトローを描いた物語は高い評価を受け、Metacriticでは97点ときわめて高い評価を獲得。パブリッシャーTake-Twoの決算報告内容を伝える海外メディアのVentureBeatによれば、今年の2月には2900万本以上の売上を記録しているという。
『レッド・デッド・リデンプション2』はそのボリューミーな内容から、1周するだけでも40時間以上かかる(HowLongToBeat)。そんな同作を30周するほどまでにのめり込んでいったApeWatcher氏の父君は、いったい同作のどういった点に惹かれているのだろうか。弊誌は、Redditに投稿したApeWatcherを取材。いわく、同氏の父君は『レッド・デッド・リデンプション2』の中でも、動物のハンティングや釣りに対して特に入れ込んでいるようだ。
同作のゲームプレイについてはかなり早く習熟したそうで、週末を通じてプレイすることですぐにひとりで遊ぶことができるようになったという。操作性に対するハードルは乗り越えたものの、戦闘システムのひとつ「デッドアイ」を使いこなすまでには苦労があったとのこと。最終的にはApeWatcher氏が使い方を伝授したものの、初期はデッドアイを使わない“縛りプレイ”で遊んでいたという。また、これだけコアなプレイを重ねている父君も作中のミニゲーム「ドミノ」に関してはいまだにルールを理解できていないそうだ。
激しめの銃撃アクションもある『レッド・デッド・リデンプション2』を、65歳というシニアユーザーがガッツリ遊びこんでいるという報せは、ゲーマーとして長いライフスパンを考えているプレイヤーにとって明るいニュースとなったのではないだろうか。ちなみにApeWatcher氏は、同じく傑作と名高いオープンワールドゲーム『ウィッチャー3』も勧めているが、こちらへのリアクションは芳しくない様子。「カウボーイは出ないの?」との一言で突っぱねられてしまうそうで、父君の『レッド・デッド・リデンプション2』道はまだまだ続きそうだ。