PS5向けカーアクションゲーム『Destruction AllStars』2021年2月に発売延期。PS Plus加入者向けに無料提供へ


ソニー・インタラクティブエンタテインメントは10月27日、PlayStation 5向けに11月12日に発売予定だったカーアクションゲーム『Destruction AllStars』について、2021年2月配信へと延期すると発表した。同時に、その配信から2か月のあいだ、PlayStation Plus加入者向けに無料で提供することも明らかにしている。

本作は、世界各地のアリーナを舞台に戦うカーアクションゲームだ。『Switchblade』や『Geometry Wars 3: Dimensions』などを手がけたLucid Gamesが開発中。プレイヤーはオールスターと呼ばれる選手たちを操り、アリーナ内に配置されたマシンに乗り込み、またパルクールアクションも駆使してバトルを繰り広げる。各オールスター固有のアビリティや、マシンの特殊スキルを活かして破壊の限りを尽くす作品だ。

https://www.youtube.com/watch?v=p5Pwnt76gMM


『Destruction AllStars』の配信延期の理由についてSIEは、「オンラインマルチプレイというゲームの特性上、オンラインで世界中のプレイヤーと対戦することでその魅力を存分に楽しむことができます。PlayStation 5でたくさんの方々に破壊の楽しさを味わっていただくためには、PS Plus加入者の方全員に配信することが最善であると判断しました」とコメントしている。

本作にはシングルプレイモードも用意されるが、最大16人でプレイするオンライン対戦モードがメインとなるようだ。であるならば、その盛り上がりにはプレイヤーの人口が大きく関わってくるだろう。予約困難な状況が続いているPS5のローンチ時期に配信することは、結果的に十分なマルチプレイ体験を得られない可能性があると判断されたのかもしれない。なお延期理由には、開発上の都合は挙げられていない。


また、PS Plus加入者向けに無料提供するという点では、今年8月に配信された『Fall Guys: Ultimate Knockout』を想起させる。同作はオンライン専用ゲームとして配信開始時からフリープレイにて提供し、非常に大きな人気を獲得した。『Destruction AllStars』でも、同じかたちで成功に結びつけようという狙いがあるのかもしれない。PS5のローンチ時期の専用タイトルの延期は残念だが、もともと8690円(通常版)で販売されるフルプライス作品が無料提供されるということで、PS5ユーザーにとってお得感も大きい。

なおSIEは、PlayStation Storeにて本作を予約購入していた場合には、返金対応をおこなうとしている。また、来週以降には本作の最新トレイラーを公開し、ゲームについてさらなる詳細を披露するとのことだ。

Destruction AllStars』は、2021年2月配信予定。配信から2か月間はPS Plus加入者向けに無料提供される。