マイクロソフトがXbox Series X型の巨大冷蔵庫を製作。ネットミームをリアル化し、ファンとネタを楽しむ
次世代XboxであるXbox Series X|Sのローンチが迫るなか、マイクロソフトは著名インフルエンサーにXbox Series X本体を模した冷蔵庫をプレゼントしたようだ。ラッパーのスヌープ・ドッグ氏やiJustine氏らが、現物の映像を投稿している。
上の映像は、iJustine氏による“開封の儀”の映像である。ガレージに巨大な箱が配送され、外装を剥がしたところXbox Series Xの外箱が出現。実際に小売店で販売されるXbox Series Xの外箱のデザインを模しており、スペックなどの記載も確認できる。そして中には、Xbox Series X本体そっくりの黒い筐体が鎮座。もともとシンプルなデザインではあるが、Xboxロゴのある前面だけでなく、背面の端子類や、天面の排気口なども再現している。
そして、ディスク挿入口を取手代わりに引くと前面が扉のように開き、冷蔵庫であることが明らかに。内部は至って普通の冷蔵庫だが、庫内灯にはXboxカラーのグリーンが使用され、扉を開くと独特なサウンドが鳴っている。これは、Xbox Series X|Sの起動音だ。また、電源を入れると前面のXboxロゴが光っている点も注目である。iJustine氏は終始興奮した様子で紹介しながら、大きすぎて自宅には入らないと困惑した表情も見せている。
巨大冷蔵庫化したXbox Series Xというのは唐突な印象があるかもしれないが、実は元ネタが存在する。2019年12月に開催されたThe Game AwardsにてXbox Series Xが初披露された直後、海外メディアWindows Centralが上のツイートを投稿。大きくて四角い箱という見た目から、一部では冷蔵庫のようだと揶揄する声が上がりインターネットミームとなった。これを受けて同誌記者のMatt Brown氏がPhotoshopで加工し、Xbox Series Xを冷蔵庫のようにキッチンに据え付けたのだ。
当時この画像を見た、マイクロソフトのXboxゲームマーケティング担当ゼネラルマネジャーのAaron Greenberg氏は「欲しい!」とコメント。その後、Web番組「Inside Xbox」に出演した際には、Xbox Series Xを冷蔵庫のように配置したキッチンを背景に使用するほどお気に入りだったようで、今回のiJustine氏の開封映像に対しては、「私たちはこれを作らねばならなかったんだ。みんな分かってただろう」と述べている。
披露したばかりの次世代機が冷蔵庫のようだと表現されるのは、普通ならば快く思わないだろう。ただマイクロソフトは、ファンと一緒にネタとして楽しむことでネガティブな印象を打ち消したかたちだ。そして今回、実際に形にしてしまった。
似た例としては、『Halo Infinite』のゲームプレイ映像に登場したキャラクターCraigが挙げられる。映像の公開当時、同作のグラフィック面があまり進化していないと批判され、妙にのっぺりしたCraigの顔はインターネットミーム化することに。これについてファンに問われたXbox事業責任者Phil Spencer氏は、「CraigはXboxの新たな公式マスコットだよ」と切り返し、何かを楽しいものに変えてしまうコミュニティを愛していると述べていた。
*スヌープ・ドッグ氏もXbox Series X型冷蔵庫の映像を投稿。
ちなみにiJustine氏によると、このXbox Series X型冷蔵庫は合わせて3台製作されており、同氏とスヌープ・ドッグ氏が1台ずつ所有。残る1台については、今後マイクロソフトがファンに向けてプレゼント企画を実施する予定だそうだ。自宅にぜひ1台欲しいという方は、Xboxの公式SNSをチェックしておくと良いだろう。本物のXbox Series XおよびXbox Series Sは、11月10日に発売される。