『Marvel’s Avengers (アベンジャーズ)』のケイト・ビショップは、年内に実装へ。開発者Q&Aにて延期状況を報告

『Marvel’s Avengers (アベンジャーズ)』2代目ホークアイとして知られるケイト・ビショップは、年内に実装へ。開発者Q&Aにて延期状況を報告。

スクウェア・エニックス/Crystal Dynamicsは10月23日、『Marvel’s Avengers (アベンジャーズ)』の開発者Q&A動画を公開。開発元Crystal Dynamicsのスタジオ代表Scot Amos氏が、新規コンテンツの延期状態や今後の予定など、ユーザーからの質問に答えていった。


同作では当初、10月下旬にケイト・ビショップ、11月にクリント・バートンと、コミックにて2代目および初代ホークアイとして知られる2人が追加される予定であった。しかしながら10月中旬になり、両ヒーロー追加時期の延期を発表。開発元のCrystal Dynamicsは、同作が数多くの問題を抱えた状態でリリースされたことを謝罪し、パフォーマンス・安定性、マッチメイク、報酬制度、エンドゲームコンテンツなどの改善に努めていくと発信。あわせてケイト・ビショップの実装時期を11月以降に延期すると伝えた。PlayStation 5/Xbox Series X|S版のローンチも、2021年まで延期となっている(後方互換機能により次世代機でプレイすることは可能)。

ケイト・ビショップの実装時期はいまだ不明ながら、今回のQ&AにてAmos氏は、2020年内には出すとコメント。そうなってくると、続くクリント・バートンの実装は来年まで持ち越しとなる可能性は高そうだ。現時点で正式発表されている追加ヒーローは、2人のホークアイのほか、PS4/PS5独占コンテンツであるスパイダーマンのみ。2021年初頭の配信と発表されていたが、そちらのスケジュールにも影響が及んでくるだろう。なお、正式には発表されていないものの、過去の情報発信にて、ブラックパンサーの登場が示唆されていた。


また今回のQ&AにてAmos氏は、キャンペーンミッションのリプレイ機能にも言及。同作のシングルプレイキャンペーンには、メインミッションのリプレイ機能がなく、カットシーンを見直すといった遊び方ができない。メインミッションのリプレイ機能についてはプレイヤーからの要望が多いようで、実装時期は未定ながらテストしている段階だという。

今後のコンテンツ追加に関する質問には、先述したように現時点で抱えている問題の解消やゲーム体験の向上を優先しており、新しいギアやエリアなどはその後になると回答。なお今後のアップデートでは新規ヒーロー用のコンテンツが追加されるだけでなく、既存ヒーローのストーリーやスキルツリー拡張なども計画されているとのこと。先日追加されたTachyon Riftsがケイト・ビショップの任務につながっていくといったように、現在進行形で追加されているコンテンツも、より大きな物語の一部であると説明されている。


なお海外メディアForbesのゲームニュース担当、というよりハクスラ系アクションRPG担当というべきPaul Tassi氏は、「『Marvel’s Avengers (アベンジャーズ)』をいまだに定期的に遊んでいる数少ないゲームジャーナリストの一人」と自負。今回のQ&A実施にあたり、今こそ我が出番とCrystal Dynamicsに向けて数多くの質問をリストアップしていた

クリントとケイトのホークアイ2人はどう差別化が図られるのか、ハブエリアを3つも設けている意図は何なのか、チャレンジレベルによる報酬の違いはなぜ明示されていないのか、エキゾチックギアがドロップする可能性があるアクティビティはどれなのか。遊んでいるプレイヤー目線で多くの質問を寄せていたが、ひとつも回答されなかったと、嘆いていた(Forbes)。自分の質問に答えるべきだったというわけでは決してないが、コミュニティが疑問に思っている質問が多く含まれていたと思うと伝え、やや残念そうではあった。ただ、今回のQ&Aは、コンテンツの追加やPS5対応といった大枠としての質問が多く、Tassi氏の細かな質問は選ばれにくかったのかもしれない。


大枠としての質問が多いものの、細かな質問がまったく言及されなかったわけでもなく。ソロプレイ時、ミッションの途中でヒーローを変更する機能を追加できないか、というユーザー質問には回答されていた。本作のヒーローには「ドアを破壊する」「ターミナルをハッキングする」という、一部の報酬部屋に入るために必要なアクションが備わっており、ほとんどの場合、各ヒーローはどちらか片方のタイプの報酬部屋しか開けられない。そのためソロプレイ時、操作ヒーローが開けられない扉に直面した場合は諦めることになる。この点についてAmos氏は、具体的な内容は明かせないものの、ソロプレイヤー向けの対策を検討していると伝えている。

ひとまずはゲームの改善に注力しているアクションアドベンチャーゲーム『Marvel’s Avengers (アベンジャーズ)』は、PS4/Xbox One/PC向けに販売中だ。将来的にはPS4とPS5、Xbox OneとXbox Series X|Sとの世代間クロスプレイに対応予定。PlayStationプラットフォームとXboxプラットフォームの間でのクロスプレイに関しては未定。ただAmos氏はいつか実現したいと、今回のQ&Aで答えている。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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