PS4『The Last of Us Remastered』ロード時間が大幅短縮。セーブデータのロードが120秒から14秒に
PS4『The Last of Us Remastered』用の最新パッチ1.11が10月24日に配信された。同作はPS3向けに発売された『The Last of Us』のPS4リマスター作品であり、2013年6月のリリースから7年以上の年月が経っている。時期的にPS5サポートに向けたアップデートと考えられていたが、現行機PS4でも、ロード時間の大幅短縮という恩恵を受けられるようになった。
前回のパッチ1.10から1年以上ぶりとなるパッチ1.11は、アップデート履歴上「問題の修正」とのみ記載されている。だが実際にはロード時間の大幅短縮という大きな変更も。変化に気づいたのは、同作のスピードランをおこなっているAnthony Calabrese氏。同氏は10月24日、パッチ1.11によってSSD/HDDともにロード時間が大幅にカットされたと報告。プレイ中のロード時間はほぼなくなり、デビッド戦のタイムを18秒近く短縮できると伝えている。このツイートをVG247やKotakuといった海外メディアが報じ、情報が広まっていった。
パッチ1.11の効果を検証し始めたCalabrese氏は、まず「Left Behind」DLCのスピードランにて世界記録を更新。プレイ動画付きで報告している(条件はイージー難易度、Any%)。ロード時間が短くなったことで、理論上2秒短縮できるようになったとのこと。これまでの記録は「5分18秒88」で、テストランとして10月25日に樹立した新記録は「5分17秒61」。より時間のかかるゲーム本編のスピードランでは、先述したデビッド戦含め、小さなタイム短縮が積み重なり、より大きな記録更新につながり得るだろう。
ElAnalistaDeBits氏が投稿した以下パッチ配信前後の比較動画では、新規ゲーム開始時の初回ロードが90.10秒から13.86秒に、セーブデータのロード時間が123.16秒から13.86秒に短縮されていることが確認できる。カットシーンのスキップは0.90秒から0.60秒、メニュー画面へ戻るのに要する時間は9.50秒から5.60秒に。Calabrese氏が検証したように、「Left Behind」DLCでもロード時間短縮の恩恵を受けられる。
筆者が検証したところでも同等のタイムを確認。スピードランナーのタイム更新だけでなく、一般プレイヤーにとっての快適さ向上にもつながってくる変化だ。なお今回のパッチはあくまでも『The Last of Us Remastered』に適用されたもの。余談として、新作『The Last of Us Part II』の新規ゲーム開始時のロードは約45秒、セーブデータのロードは92秒となっている(PS4 Pro/HDDでの検証)。
『The Last of Us Remastered』は、PS5向けに展開されるPS Plus加入者向け特典「PlayStation Plus コレクション」の対象タイトル(関連記事)。次世代機向けにはどこまでロード時間が改善されるのか、11月12日のPS5本体発売が待たれる。