インディースタジオのGreen Lava Studiosは10月21日、クリッカーゲーム『My Name is Mayo 2』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)および海外PlayStation 4。リリース予定時期は今のところ明かされていない。
前作『My Name is Mayo』は2016年に配信されたクリッカーアドベンチャーゲームだ。Steamにおける販売価格は破格の98円。その内容はというと、「マヨネーズの瓶を触るだけ」のゲームである(関連記事)。画面の中央にはレトロながら品のいいデザインの「マヨネーズ瓶」がどっしりと鎮座。プレイヤーがとることのできるアクションは、瓶に指先で軽くタッチすることだ。
他にできることもないので、とりあえずマヨネーズ瓶をつつく。ひたすら小突く。すると、画面端にあるカウンターの数字が徐々に増加していく。諦めずに瓶をツンツンし続けると、やにわに「実績」が解除される。そして実績のキャプションには、ストーリーの一節のような文言が書かれているのだ。どうやら描かれているのは、過去にマヨネーズの瓶が辿ってきた遍歴の物語らしい。以降も突っつき続けることで続々と実績が解除され、徐々にマヨネーズ瓶にまつわる知られざるヒストリーが開示されていく。マヨ瓶をつつくことでマヨ瓶の人生を知る。これが『My Name is Mayo』の目的であった。
衝撃のゲームデザインは多くのプレイヤーを震撼させ、Steamページにおける2000件近いレビューは「非常に好評」。ただしレビューページは賛否が分かれており、低評価をつけたあるユーザーは「こんなもん買うな」と一刀両断。同ユーザーの総プレイ時間は8.2時間であった。
そんなマヨゲーがまさかの帰還を果たした。制作の動機について開発陣は「2020年の隔離」および「仲間からのプレッシャー」を挙げている。今作では10のランダムな出来事に、4つの物語を収録。そのうちひとつのストーリーラインにはミニゲームも搭載されており、よりインタラクティブなナラティブ体験となっているようだ。アンロックできる要素は50種類にもおよび、マヨアルバムに希少なマヨカードを収集するコレクション機能も実装。さらに本作のマヨつつきは、孤独ではない。オンラインのスコアボードが導入され、友達や世界中のマヨラーとしのぎを削ることができる。
前作から約4年間、Green Lava Studiosがマヨばっかり作っていたのかというと、そんなことはない。マッサージがテーマのデートシム『Mr. Massagy』やツインスティックシューター『Birdcakes』など、ざっくばらんに小品を生み出し経験値を重ねてきた。多ジャンルを横断するスタジオのノウハウが詰まった『My Name is Mayo 2』は、きっと4年前とは異なる景色を見せてくれる、はずである。ちなみに本作は1080p、60fpsに対応するとのこと。
『My Name is Mayo 2』はPC(Steam)および海外PlayStation 4向けに配信予定。リリース時期は「できるだけ早く」とされている。