パブリッシャーのSuper.comは10月23日、サバイバルアクション『Zelter』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語字幕とインターフェースに対応している。10月30日まで10%の割引セールを実施しており、定価2050円のところ1845円にて入手することが可能だ。
舞台はゾンビ化により人類が衰退した終末世界。謎の集団に命を救われた主人公は、過酷な新世界でいかに生き延びるかを教わることになる。戦いを学び、必要なものをクラフトし、苛烈な世界で命をつなぐのだ。ポストアポカリプスの世界では自給自足が大原則。ゴーストタウンと化した街へと出かけ、必要なものはすべて漁って帰ろう。今や何の役にも立たないパソコンや自動車も、槌で粉砕すれば立派な資源となる。
はじめは岩を砕いて作った簡単な手斧だけが頼りだが、サバイバルを続けるにつれ徐々によりよい道具を作れるようになってくる。食糧生産や安全の確保、攻めに守りにあらゆるツールを手製で生み出せるようになるだろう。残された廃墟から物資を漁るだけでなく、ときには農業に精を出して食料を生産することも。自宅の畑を耕し、穀物の種をまいて収穫を待とう。
どんなに暮らしを整えても、ゾンビは無慈悲に襲来してくる。平時には生活基盤の整備だけでなく、生ける屍を葬るための戦闘準備も並行して進めておかなくてはならないのだ。見下ろし型視点の本作では、大量に湧いてくるゾンビをノンストップで撃ち殺し続ける激しいバトルが特徴。カタマリとなって迫りくるゾンビの群れを引きつけ、ローリングなどのアクションも駆使しながらまとめてぶち抜くスキルが問われる。また自宅が壊滅させられるリスクに備え、バリケードなどの防衛設備を整えておくことも重要だ。ゾンビは小型のモブだけでなく、ときに主人公の3倍はあろうかという巨大なミュータントが出現することもある。
衰退の一途をたどる人類だが、ときにはほかの生存者と出会うことも。彼らや彼女らを救出することができれば、心強い味方となってくれるだろう。いちど協力者となってくれれば、必要物資のクラフトを指示したり、拠点の防衛を命じたり、あるいは探索へ出かける際の護衛にもなってくれる。もちろん、ゾンビの襲来に備える要塞を建築するうえでも大きな助けとなるだろう。NPCとの交流をまじえながら、穏やかな拠点づくりの時間と激しいアクションにおけるペースの緩急を楽しめることも本作のポイントだ。
本作の魅力は何といってもキュートなドット絵と、荒廃したポストアポカリプスな世界観のギャップ。ポニーテールにキャップを被った主人公の少女はチャーミングだが、ひとたび銃器を握ればゾンビの大群を屠り尽くす修羅と化す。本作の開発を手がけるG1 Playgroundは韓国のスタジオだ。過去作には錯視を利用したパズルアドベンチャー『トリックアート・ダンジョン』をリリースしており、アーティスティックな3Dスタイルが高い評価を得た。翻って本作は、ポップでキャッチーな世界観をテーマに新たな挑戦。すでにクラウドファンディングで目標の6倍もの支援金額を獲得しており、高い期待を集めている。
『Zelter』はPC向けにSteamにて早期アクセス配信中。日本語に対応しており、10月30日まで10%オフの1845円で購入することができる。