火星探査シミュレーション『Mars Horizon』11月17日にPC/コンソール向けに発売へ。ロケット発射から始める宇宙企業運営


The Irregular Corporationは10月20日、『Mars Horizon』を現地時間11月17日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch。ゲーム内は日本語に対応。なおSteamでは体験版も配信されている。

『Mars Horizon』では1950年代の世界を舞台に、宇宙企業運営をおこなう。プレイヤーは巨大宇宙開発企業の責任者として、火星探査を進めよう。観測ロケットのような小規模な事業の研究開発から始め、やがて地球の軌道上に衛星を投入したり、動物を宇宙に送り込んだり、月面調査をおこなったりする。調査を実施する上では、発射台、研究所、宇宙飛行士の訓練施設なども整備していかなければならない。ミッションが示された膨大な技術ツリーを埋め、ゲームを進行させていこう。

ロケットの発射や宇宙探索は精密にシミュレートされる。ロケット演出や火星の様子などは、3Dグラフィックと独自の演出によって、その様子が描写される。データに基づいた計測や運営が、わかりやすいビジュアルによって表現されているわけだ。場合によっては、ロケットが打ち上げに失敗して爆散するようなケースもある。しかし失敗は成功の母。何度も試行錯誤を重ねることで、次なる技術の獲得へとつながっていく。


それぞれのミッションはターン制で進行する。企業としての利益を追求するか、実験や研究に集中するかはプレイヤー次第。ほかの企業とパートナーシップを組むこともできるなど、選択肢は幅広い。その都度で適切な判断を下す決断力が、本作においては重要になるようだ。なお本作は、欧州宇宙機関(ESA)およびイギリス宇宙局のサポートとデータ提供を受けて開発されているという。ゲームとしての表現だけでなく、リアリティを追求しているのだろう。

『Mars Horizon』は半年ほどクローズドβテストを実施しており、プレイヤーからのフィードバックを集積。この手のゲームとしては珍しく、早期アクセスなしでコンソール版と同時にリリースが果たされる。The Irregular Corporationは今年に入り、『パズル探偵スカウト』のリリースに際して日本向け販売にも進出。『Mars Horizon』の国内販売にも期待できそうだ。現在弊誌では同社に国内発売について問い合わせ中だ。


『Mars Horizon』は、11月17日に発売予定。冒頭に述べたようにSteamでは体験版も配信されているので、まずはこちらをプレイしてみるといいだろう。