『Streets Of Kamurocho』Steamにて無料配布開始。『龍が如く』キャラが神室町で暴れまわる『ベア・ナックルII』との融合作


セガは10月18日、設立60周年を記念するセールのキャンペーンの一環として『Streets Of Kamurocho』の無料配布を開始した。配布期限は10月20日午前2時まで。日本語には非対応であるが、ゲーム内テキストがほとんどないので、プレイするには差し支えないだろう。キーボードとコントローラーの両操作に対応している。

『Streets Of Kamurocho』は、『ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌』(以下、『ベア・ナックルII』)と『龍が如く』を融合させたアクションゲームだ。厳密に言えば、『龍が如く』のガワを着せた『ベア・ナックルII』と表現する方が妥当かもしれない。舞台となるのは、東城会三代目会長の死によって混乱に陥った神室町。初代『龍が如く』の世界観をベースに、桐生一馬と真島吾朗が、暴力が蔓延る神室町の掃除をすることになる。

桐生と真島は、拳や脚に加え、周辺にあるオブジェクトを使用し、ゴロつきどもを成敗する。パンチやキック、体力消費技などを用いて、敵を打ち倒すのだ。ビジュアルこそ『龍が如く』であるが、音声なども含めて、システムはほぼ『ベア・ナックルII』だと言っていい。ステージの種類は3つで、敵の出現パターンなどは異なるものの、この3つを繰り返すような形でラウンドを周回していくことになるだろう。隠しキャラクターも用意されているので、“彼”をアンロックするまで頑張ってみるのもいいかもしれない。


無料という関係かコンテンツ的にはシンプル。一方で、『龍が如く』のユニークな世界観がピクセルアート化されているというだけでも、ファンとしてはプレイ価値あり。世界観だけでなく、おなじみの敵キャラも登場し、ビジュアル面でのこだわりが垣間見える。1ラウンドプレイするだけでも、本作の魅力の多くが味わえるだろう。

本作はセガヨーロッパとセガオブアメリカが企画しているほか、人気ゲームのスピンオフドット絵アクション制作に実績のあるスタジオEmpty Clip Studiosがメインに開発を担当。そのほか、クレジットを見る限り、龍が如くスタジオのスタッフも数名、リード/スーパーバイザーとして開発には携わっているようだ。なお『ベア・ナックルII』でおなじみの古代祐三氏は、このプロジェクトに関わっておらず、メディアのニュースを通じてその存在を知ったそうだ。


『Streets Of Kamurocho』は、Steam向けに期間限定で配信中だ。