PCエンジンDuo互換機「Analogue Duo」海外メーカーが発表。ほぼすべてのPCエンジンタイトルをプレイできる
アメリカのゲーム互換機メーカーAnalogueは10月17日、PCエンジンDuo互換機「Analogue Duo」を発表した。価格は199ドル(約2万1000円)で2021年に発売する。
Analogue Duoは、NECホームエレクトロニクスが1991年に発売したPCエンジンDuoの互換機だ。PCエンジンDuoは、PCエンジンとその周辺機器SUPER CD-ROM2を一体化したゲーム機で、HuCARDとCD-ROM両方のゲームソフトのプレイが可能な製品だった。Analogue Duoも、それらのゲームソフトに対応するスロット/ドライブを搭載。ARCADE CD-ROM2のゲームにも対応する。
互換対応にはソフトウェアエミュレーションではなく、独自の回路設計をおこなえる半導体FPGA(Altera Cyclone V)を利用し、ハードウェアレベルで実現。妥協のない再現性を求めて開発には数千時間を費やしてきたという。ほぼすべてのPCエンジンタイトルをサポートし、上述したもの以外にはスーパーグラフィックス用ソフトにも対応。なお、吸い出したROMファイルのプレイは不可である。
映像・音声出力はHDMIでおこない、最大1080pで出力可能。NTSC/PALに両対応し、電源の仕様を含めリージョンフリーで楽しめるそうだ。コントローラーには、周辺機器メーカー8BitDoが販売しているPCエンジンタイプのワイヤレスコントローラーのほか、オリジナルのコントローラーの接続にも対応。汎用のUSBコントローラも使用できる。
Analogue Duoは2021年発売予定。数量限定生産とのこと。ブラックとホワイトのカラーバリエーションがラインナップされ、同梱するUSB電源アダプタには日本仕様のプラグのものも用意される。
また、Analogue社が手がけるゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス互換機「Analogue Pocket」向けの、HuCARDアダプタも今回発表されている。Analogue Pocketでは、専用アダプタを介することでゲームギア・ネオジオポケットカラー・Atari Lynxのゲームに対応してきたが、さらにPCエンジン・スーパーグラフィックスにも対応させたかたちだ。本機はゲームボーイのような縦型の携帯ゲーム機となっており、ちょうどPCエンジンGTのようなスタイルでPCエンジンのゲームを携帯プレイできることとなる。
こちらのアダプタも2021年発売予定。価格は29.99ドル(約3160円)だ。なお本体であるAnalogue Pocketについては、今年8月に予約受付を開始したがあまりの人気で瞬殺。同社は、増産して予約受付を再開すると案内している(関連記事)。