DMM GAMESは10月15日、『ヴァンパイア:ザ・マスカレード 紐育に巣食う血盟』を11月12日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(DMM GAME PLAYER)/PlayStation 4/Nintendo Switch。各種ダウンロード版は税抜き2980円、PlayStation 4のパッケージ版は税抜き3480円で販売される。同作は『Vampire: The Masquerade – Coteries of New York』として2019年12月に海外リリースされた作品の日本語版だ。
『ヴァンパイア:ザ・マスカレード 紐育に巣食う血盟』は、White Wolf社によるテーブルトークRPGシリーズ「Vampire: The Masquerade」をもとにしたビジュアルノベルである。原作では、人前での能力使用や吸血行為を禁じる「マスカレードの掟」を定めた、中世末期から続くヴァンパイア組織「カマリリャ」を中心とした物語が繰り広げられる。ヴァンパイアたちが血への欲求と渇きがもたらす葛藤に苛まれつつ、政治的な恐怖に彩られた世界に身を投じてゆく。海外で人気を誇るフランチャイズであり、ゲーム化やコミック化など、マルチ展開されている。
このたび国内版が発売されるビジュアルノベルは、そんな「Vampire: The Masquerade」第5版の世界観に基づいたもの。人から変化したばかりの新米ヴァンパイアが、伝統主義者「カマリリャ」と過激派「叛徒」が対立する米国ニューヨーク(紐育)の闇の世界に巻き込まれていく。主人公は能力や主義主張の異なる3つの氏族からひとつを選択。エリート意識が強くカリスマ性を有したヴェントルー、革命家であり肉体的な強靭さやスピードを強みとするブルハー、美と官能に執着した快楽主義のトレアドール。属する氏族によって他のキャラクターたちの反応が違ってくるほか、使用できるヴァンパイア能力(Disciplines)も変わってくる。
主なキャラクターとしては、主人公の血盟に勧誘できる4体のヴァンパイアたちが登場する。黒魔術を扱うトレメール氏族のアガトン、人間離れした外見により人の目から隠れて生活するノスフェラトゥ氏族のダンジェロ、身体を獣のように変異させるギャングレル氏族のタミカ、精神的な病により常人では検知できない知識に触れられるマルカヴィアン氏族のホープ。キャラクターたちに関連したクエストをこなし、信頼を勝ち取ることで、最大2体までを自分の血盟に加えられる。そしてどのキャラクターを迎え入れるかによって、物語も変化する。
テキストベースのゲームプレイを軸としており、会話の選択肢によって物語が枝分かれしていく。ヴァンパイアとしての血への渇望と、残された人間性のバランスを取りつつ、マスカレードの掟を破らぬような言動を心がけることに。新米吸血鬼として、各氏族のキャラクターと出会い、ヴァンパイア社会のあり方を学び、新たな環境にて生きる道を切り開いていくという流れだ。シリーズファンはもちろんのこと、「Vampire: The Masquerade」を知らないプレイヤーにも親しんでもらえるよう作られている。
なお「Vampire: The Masquerade」のゲーム化プロジェクトは複数進行しており、Paradox InteractiveのアクションRPG『Vampire: The Masquerade – Bloodlines 2』も、2021年以降、DMM GAMESより国内コンソール版が発売される見込みとなっている。これまであまり日本語にローカライズされてこなかった「Vampire: The Masquerade」関連のゲームが続けて出るということで、ヴァンパイア好きにとっては同フランチャイズに触れる良い機会になってくるだろう。
『ヴァンパイア:ザ・マスカレード 紐育に巣食う血盟』は11月12日、PC(DMM GAME PLAYER)/PlayStation 4/Nintendo Switch向けに発売予定だ。