探索型アクションRPG『インディヴィジブル 闇を祓う魂たち』開発終了。開発元から主要スタッフが一斉離脱したことを受けて

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パブリッシャーの505 Gamesは10月10日、PC/PlayStation 4/Nintendo Switch/Xbox One向けに販売中の探索型アクションRPG『インディヴィジブル 闇を祓う魂たち(Indivisible)』について、開発を終了すると発表した。
 

 
『インディヴィジブル 闇を祓う魂たち』は、対戦格闘ゲーム『スカルガールズ』で知られるアメリカのインディースタジオLab Zero Gamesが開発し、2019年に発売。日本では、豪華声優陣による日本語ボイスを収録し、スパイク・チュンソフトからPS4/Nintendo Switch版が今年7月に発売された。本作はローンチ後も開発が続けられ、Indiegogoでのクラウドファンディングへの出資者によってデザインされたキャラクターや、ゲストキャラクターの追加が計画されていたが、開発終了によりこうした追加コンテンツの配信は断念するとのこと。

開発終了の理由について505 Gamesは、開発元Lab Zero Gamesが組織再編によって解散状態にあるためとしている。同社はそれ以上の詳細については触れていないが、今年8月にLab Zero Gamesの主要スタッフが相次いで辞職した件を指していると思われる。

TwitchストリーマーのBUNNY氏の告発をきっかけに、同スタジオの代表でありリードデザイナー・プログラマーのMike ZことMike Zaimont氏によるセクハラ・パワハラ行為が次々に明るみになった。それはスタジオ内でも発生しており、Lab Zero Gamesの役員たちは同氏に辞職を求めるが、スタジオオーナーであるZaimont氏の手で逆に全員辞任させられることに。結局、スタッフらは一斉にスタジオを去る決断を下した(関連記事)。Lab Zero Gamesの現在の状況については不明だが、開発を続けられる状態ではないのだろう。
 

 
『インディヴィジブル 闇を祓う魂たち』の今後については、まずNintendo Switch版アップデートの準備がすでに整っており、10月13日に配信予定となっている(国内ではPS4版にも同時配信か)。追加コンテンツ「ラズミの挑戦」やニューゲームプラス、ローカル協力プレイへの対応が含まれ、これですべてのプラットフォームにおいて、同じゲーム体験を楽しめることになる。

ゲストキャラクターなどの追加については、先述したとおり計画が撤回された。ゲストキャラクターの権利元も、すでに本作から手を引いているところがあるという。505 Gamesは、これまでサポートしてくれたファンに感謝を述べた上で、このような形で本作の旅路を終えることとなり申し訳ないとコメントした。なお、各プラットフォームでの本作の販売は継続される。
 

 
Indiegogoで実施された本作のクラウドファンディングに関して、リワードに用意されていた主人公アジュナのフィギュアが未発送となっているが、こちらは505 Gamesが費用を肩代わりして出資者に届けるとのこと。一方、ゲームのダウンロードコードがまだ届かない場合は、Lab Zero Gamesの管轄であるためそちらに問い合わせてほしいとしている。ただし同スタジオの現状からすると、返信は期待できないかもしれないそうだ。
 

 
なお、Lab Zero Gamesを去ったスタッフの一部は、今年9月に新スタジオFuture Clubを設立し、新規IPのゲーム開発を進めている。モバイル版『スカルガールズ』については、権利元Autumn GamesとHidden Variable Studiosが、元Lab Zero Gamesスタッフと共に開発を継続することを明らかにしている。

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