PS5のインドでの発売日がまだ決まらない。何者かが先に「PS5」を商標出願していたことが原因か

PS5のインドでの発売日がまだ決まらない。何者かが先に「PS5」を商標出願していたことが原因か。PS5は日本や米国などでは11月12日に、その他の国では11月19日にローンチを迎える予定だが、インドでの発売日は未確定。

日本やアメリカなどでは11月12日に、その他の国では11月19日にローンチを迎えるPlayStation 5(プレイステーション 5)であるが、インドではまだ発売日が確定せず、予約受付もおこなわれていないという。理由についてSIEは明らかにしていないが、現地での商標登録にてトラブルを抱えている可能性があるようだ。海外メディアThe Mako Reactorなどが報じている。

画像右はインドのPS5公式ページ。ほかの国には存在する発売日の記載がない


SIEは、PS5を宣伝し販売するために、日本を含め各国にて商標を登録している。インドでも同様の対応をおこなっているが、それよりも先に「PS5」が商標出願されていたという。ニューデリー在住のHitesh Aswaniなる人物が、ビデオゲームコンソールなど主にゲーム関連製品への使用を目的として、2019年10月29日に商標「PS5」を出願している。一方のSIEはというと、2020年2月6日に同じく「PS5」を商標出願。SIEは、ほかの国でも同時期に商標出願していたため、インドだけ特別遅れたというわけではないが、同じカテゴリに先に出願されていたかたちだ。

このHitesh Aswani氏はどのような人物なのかは不明。2019年10月時点では、SIEの次世代機がPS5という名称であることはまだ正式には発表されていなかったが、ゲーマーの間ではすでにPS5と呼ばれていたことから、その商標を先に取得して何らかの利益を得ようとしたのではと穿った考えもできる。もちろん、実際にゲーム関連製品を手がけている可能性もあるだろう。


インドでの「PS5」の商標登録のステータスはというと、SIEとAswani氏双方について「Opposed」とされている。これは、第三者による異議申し立てがあり、どちらもまだ登録はされていないことを示している。インドでは、先行商標が存在した場合には異議申し立てが可能。また、使用実態がない場合にも申し立てできるほか、無効審判に訴えることもできる(日本貿易振興機構)。このままではSIEは、インドではPS5という名称を商標として使用できないため、異議を申し立てているところなのかもしれない。

本件を報じたThe Mako Reactorに対してSIEの担当者は、PS5のインドでの発売日がまだ確定していないことを認めている(商標登録の問題が原因かどうかは答えていない)。PS5の各国でのローンチまであと1か月あまり。インド在住のゲーマーはやきもきしていることだろう。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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