『レインボーシックス シージ』タチャンカのリワークは現行シーズン中に実施へ。性能の詳細も続々と明らかに


Ubisoftは10月8日、『レインボーシックス シージ』のタチャンカについて、新たなリワーク情報を発表した。実際のプレイ映像も公開され、その中ではガジェットやロードアウトなどの詳細がお披露目。また、リワークされたタチャンカは、現行シーズンであるYEAR5シーズン3「Operation Shadow Legacy」の期間中に実装されることも明かされた。


今回、オペレーターとしては初となるリワーク対象に選ばれたタチャンカ。リワークに伴い同オペレーターの性能は大幅に変化。特に大きい変更点として挙げられるのは、ライトマシンガンのメインウェポン化、そして新ガジェット「シュミハランチャー」の所持だろう。タチャンカにとって象徴的な固有ガジェットであった設置型ライトマシンガンDP27は、携行可能なプライマリウェポンに変更(シールドは剥奪)。あわせて装弾数や単発ダメージも変更されるようで、ワンマガジン60発から70発へ増加。一方、ダメージについては66から48へと抑えられるという。また発射レートは550と、リワーク前と同様の速度に。引き続き連射性能には欠けるマシンガンとなるものの、未補強の壁や床の破壊には優れており、銃弾1発で大穴をあけるほどの威力がもたらされているようだ。

一方、新たに固有ガジェット枠に入る武器は、焼夷グレネードを放つシュミハランチャー。合計10発の焼夷弾を装備しており、最大装弾数は5発。弾はバウンドする性質を持っており、複数回跳ねたのち、あたり一面を燃やす。着火については、1回目のバウンド時におこなわれるようで、着弾からわずかの間をおいて炎が広がる仕組みのようだ。炎に触れた敵には継続ダメージを与えられるため、敵の牽制や拠点の防衛において猛威を振るうだろう。似たような効果をもつガジェットとしてはCapitaoのクロスボウが挙げられるが、シュミハランチャーではバウンドを駆使した戦術が採れるため、かなり幅広いポジションから攻撃・防衛を図ることができそうだ。

*公式による解説動画

また、シュミハランチャーは高い連射力も兼ね備えており、敵の攻勢に素早く反応することもできるという。開発元曰く、Smokeのガスグレネードに代わる存在になるといい、エリアへの侵入阻止および、複数の射角の防衛に優れたガジェットとして導入するようだ。ただし、完全な修得には多くの練習を求められるとも開発元は述べている。幅広い用途に使うことができる一方で、扱いをマスターするのは簡単ではないようだ。シュミハランチャーをうまく駆使するには、弾を放つ位置やバウンドする方向、またLMGとの組み合わせなども考えつつ使用する必要があるのだろう。

そのほか、固有ガジェットの変更に伴い、ロードアウトも一部変化。これまでプライマリウェポンに所持していたショットガンSASG-12は、DP27と入れ替わるかたちで削除される。一方、サブマシンガン9x19VSNは、続投することとなるようだ。ロードアウトの詳細は以下のとおり。

・ステータス
―スピード1
―アーマー3

・プライマリウェポン
―DP27
―9x19VSN

・セカンダリウェポン
―PMM
―GSH-18

・サブガジェット
―有刺鉄線
―感知アラーム

・固有ガジェット
―シュミハランチャー


以上のほか、今回の発表では、リワーク後のタチャンカに特殊なアビリティ「ダイハード」が付与されることも明かされた。この能力は、ダウン状態になった際に自力で復帰できるというもの。Zofiaが持つ能力と同様の仕様になるといい、力強さと復帰力を備えたタチャンカが、強力な戦士となって舞い戻ってくるようだ。

以上が今回発表されたタチャンカのリワークの詳細となる。総じて大幅強化と言える内容になっており、リワーク後はあらゆるシーンでの活躍が見込めそうだ。一方、タチャンカのトレードマークであったLMGが固有ガジェットから外されることをどこか寂しく思うプレイヤーも多いかもしれない。なぜならタチャンカは、公式・ユーザーともに認める“愛されキャラ”だからだ。『レインボーシックス シージ』のリリース当初からこれまで、LMGの使い勝手の困難さからピック率は全オペレーター中、最下位。ましてや、競技シーンにおいて選ばれることはゼロに等しい。2016年にはLMGにシールドが付与されたものの、相変わらずピック率は最下位のままである。


しかし、だからこそタチャンカは、そのピーキーな性能や特徴的な見た目も相まって人気キャラクターに登り詰めた。公式による2017年のオペレーター人気投票では、堂々の1位を獲得。さらに公式Twitterではこれまで、タチャンカの肉体美や遊園地にてジェットコースターを楽しむ姿などが披露されてきた。また、ユーザー側もネットミームの対象としてタチャンカをたびたび取り上げ、「タチャンカダンス」なるLMGとタチャンカを組み合わせた、ユニークなコミュニティ文化も生み出された。そんなタチャンカのアイデンティティとも言えるLMGは、リワークに伴い固有ガジェットから外されることとなる。少なくとも、現在多くのユーザーが抱くタチャンカへのイメージは、大きく変わりそうだ。

*タチャンカダンスの動画

一方で、LMGは完全に削除されたわけでなく、硬派な見た目もそのまま。今回の発表を見る限り、リワーク後も“タチャンカらしさ”は残されている印象だ。リワーク後に実際どのような評価が下されるのかは未知数であるが、生まれ変わったタチャンカが今後、試合においても活躍することに期待したい。そして、タチャンカを愛するプレイヤーは、リワークまでに最後の「タチャンカダンス」を楽しんでみてもいいかもしれない。

リワーク後のタチャンカは、現行シーズンのYEAR5シーズン3「Operation Shadow Legacy」の期間中に実装予定。なお、テストサーバーに向けては、日本時間の明日10月9日に実装される。