人気RPG新作『Baldur’s Gate 3』早期アクセス配信開始で高評価。TRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をモダンなシステムで再構成した良作
ゲームスタジオLarian Studiosが10月7日に早期アクセス配信開始した『Baldur’s Gate 3』が高い評価を得ているようだ。本作の対応プラットフォームはPC/Mac(Steam/GOG)およびStadiaで、Steamでの価格は6990円。日本語には非対応。
『Baldur’s Gate』シリーズはファンタジー・テーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を原作としたRPG。本作は約20年ぶりとなる待望のナンバリング新作で、シリーズおなじみのフォーゴトン・レルムを舞台に前作から100年後の物語が語られる。
精神を操るマインド・フレイヤーの手によって、脳に幼生(Tadpole)を植えつけられた主人公は不思議な力を獲得。しかし放っておけばTadpoleに脳を食われてしまうため、一刻も早く駆除の手段を見つけなければならない。本作では『D&D』第5版のルールに基づいたターン制バトルを採用しており、スタジオが手がけた『Divinity: Original Sin』シリーズの遺伝子を継承している。
現在Steamで集まっているレビューは約1700件で、すでに「非常に好評」との評価を集めている。ピーク時のプレイヤー数は7万3000人を超えるなど反響の大きさがうかがえる。高い評価を得た要因のひとつは、高低差のある3D空間を活かした豊富なインタラクションにあるようだ。プレイヤーは戦闘中、攻撃や防御といったコマンドのほかにもジャンプする・敵を突き飛ばす・武器に火を点けるといった多彩な行動をとることができる。周囲の環境を利用することでさまざまな恩恵を得ることができるのだ。
戦闘外のフィールドでも同様に、オブジェクトを動かして足場をつくるといった柔軟な動きが可能。フレキシブルなつくりはシステマチックなコマンドRPGというよりも、まさにテーブルトークRPGの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』にて口頭で試行錯誤する体験をそのままゲームとしてエミュレートしているような感覚を与えるようだ。特に『Divinity: Original Sin』 1〜2作目をプレイしたユーザーにとってはかなり馴染みやすい構成となっており、オールドスクールなRPGをうまくモダンなシステムで調理した点が高く評価されているようだ。