『ウォッチドッグス レギオン』に『アサシン クリード』クロスオーバーキャラ登場へ。『ウォッチドッグス2』のレンチや、謎の超能力者もやってくる

 

Ubisoftは10月7日、『ウォッチドッグス レギオン』のローンチ後計画を発表。同作のシーズンパスでは、4体のヒーローキャラクターが登場するとかねてから告知されており、そのうちの1体がシリーズ1作目『ウォッチドッグス』の主人公エイデン・ピアースであることは9月に発表済み。そして今回、残りの3体の正体が明かされた。アサシン教団に属する「Darcy」、『ウォッチドッグス2』のレンチ、そしてマインドコントロール能力を持つ「Mina」だ。


サプライズとして発表された「Darcy」は、『アサシン クリード』シリーズとのクロスオーバーキャラクター。アサシン教団に属する人物という情報以外は謎に満ちている。『ウォッチドッグス』と『アサシン クリード』シリーズが共通世界の作品であることはすでに知られており、『ウォッチドッグス』では主人公エイデン・ピアースが、アブスターゴ社の重役オリヴィエ・ガノーを始末するミッションがあった。『アサシン クリード オリジンズ』でも、エイデンの情報が確認できた。新作『ウォッチドッグス レギオン』では、さらに本格的なクロスオーバーとして、アサシン教団の暗躍が期待できそうだ。

【UPDATE 2020/10/07 14:25】
『ウォッチドッグス レギオン』のライブプロデューサーであるLathiesshe Thillainathan氏はIGNに対し、クロスオーバーはファンサービスであり、正史ではないと答えている。両作の共通ユニバースを築いていくつもりはないとのこと。

本稿画像は「Watch Dogs: Legion: Post Launch Content Trailer」よりキャプチャー

なお先述したとおり、エイデン・ピアースもヒーローキャラクターとして、新たな物語とともに登場する。過去作キャラの出演はエイデンだけではなく、『ウォッチドッグス2』のレンチも参戦。デッドセックの一員として、前作の主人公マーカスと行動を共にしたキャラクターだ。デジタルスクリーン付きのフェイスマスクとボイスチェンジャーを着用したユーモラスな人物として、人気の高いキャラクターである。前作では一瞬だけ操作できたが、『ウォッチドッグス レギオン』ではヒーローキャラクターとして思う存分に暴れまわれそうだ。


最後の「ミナ」はトランスヒューマン実験の被験体であり、マインドコントロール能力によって他者を操ることができる。上のトレイラーでは、捕らわれの身となったMinaが、自身の能力によって敵兵を操り、施設から抜け出そうとする様子が確認できる。リアル路線の近未来オープンワールドゲームに超能力者が出てきて驚くかもしれないが、前作『ウォッチドッグス2』では特定ミッションをクリアすることで、主人公マーカスが超能力を会得できた。敵を宙に浮かび上がらせ、身体の骨をボキボキに折っていくという力だ(関連記事)。もはやマインドコントロール能力者が出てきてもおかしくはないだろう。

他のヒーローキャラクターが過去のUbisoft作品と関連した人物である点を踏まえると、ミナの正体にも何かしらのサプライズが仕込まれていそうだ。第一印象としては『Hyper Scape』の「シャドールーク」スキンに似ていると感じたが、真相やいかに。なお、10月6日に開幕した『Hyper Scape』シーズン2では、「アサシン」という、『アサシン クリード』テーマのキャラクターが登場する(シーズン2トレイラー)。
【UPDATE 2020/10/07 10:00】『Hyper Scape』に関する記述を追加。

『Hyper Scape』のアンドロイド「シャドールーク」との類似を感じさせるが…


さらに無料アップデートとして、12月3日にオンラインモードを実装することが明かされた。最大4人でのオンライン協力プレイおよびCo-opミッション、舞台となるロンドンの街で発生するダイナミックイベント。高度なチーム連携を求める「Tactical Ops」というコンテンツが紹介された。PvPコンテンツとしては、「Spiderbot Arena」にてスパイダーボットを操作し、フリー・フォー・オール形式の最大8人デスマッチに挑める。将来的には、さらなるPvPゲームモードが追加されていく。いずれは過去作に登場したオンライン侵入(INVASION)も実装予定。侵入者側が、バレないように侵入先のプレイヤーをハッキングするコンテンツだ。

そのほか2021年にはメインキャンペーンへの無料アップデートとして、新たな操作キャラクター、能力(トレイラーでは催眠術を使う人物が確認できる)、新しいミッション、そしてニューゲーム+が追加されていく。ローンチ後の計画としては、さらなるサプライズを用意しているという。


『ウォッチドッグス レギオン』は、崩壊の危機に直面した近未来のロンドンを舞台としたオープンワールドアクションゲーム。ゼロデイと呼ばれる謎の存在により、レジスタンス組織のデッドセックは爆破事件の犯人に仕立て上げられる。事件後にはロンドンの闇から犯罪者や日和見主義者たちが姿を現し、腐敗しきった政府を掌握。プレイヤーはデッドセックのメンバーとして、凶悪な組織に立ち向かい、ゼロデイとその背後にある謎を解明するべく、仲間を集めていく。

本作最大の特徴は、ロンドンの全住民を仲間にして操作できるという、シリーズ史上もっとも野心的なコンセプト。タクシードライバー、元スパイ、違法ストリートレーサー、落ちぶれたボクサー、良いコネを持つ弁護士、おばあちゃんなど、ロンドンの住民それぞれに固有の外見、バックストーリー、個性、スキルが設定されている。物語の中心となる主人公はおらず、カットシーンでは操作している住民がそれぞれの見た目や個性を反映し、フルボイスで登場。誰をレジスタンスに引き入れるかはプレイヤーの自由。最大40人を採用できる。

*最新のストーリートレイラー

エイデン・ピアースやレンチ、アサシン教団が登場する『ウォッチドッグス レギオン』のシーズンパスは、ゴールドエディション、アルティメットエディション、コレクターズエディションに付属するもので、追加ストーリー(エイデンとレンチ用)、追加デッドセックミッション、4体の個性的なヒーローを収録。シーズンパスには1作目『ウォッチドッグス』のコンプリート エディションも含まれる。シーズンパス単体での販売も予定。

なお公式サイトでは同作の外見カスタマイズ機能についても触れられている。衣類・武器スキン・車両ペイント計2000点以上を収録しており、「ETO」という無償取得可能なゲーム内通貨と交換できる。ETOはメインストーリー、サイドミッション、各種アクティビティをこなすことで得られるものだ。現金が必要となる有償のゲーム内通貨「WD CREDITS」は、プレミアムストアのコスメアイテム、ETOパック、収集品マップ、ユニークキャラクターなどの購入に使用。

ウォッチドッグス レギオン』はPlayStation 4/Xbox One/PC向けに10月29日発売。Xbox Series X|S向けには11月10日、PlayStation 5向けには11月12日発売予定で、PlayStation 4版からPlayStation 5版、Xbox OneからXbox Series X|S版への無料アップグレードにも対応する。