パブリッシャーのActivisionは10月2日、3Dアクションゲーム『クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース』をPlayStation 4/Xbox One向けに発売した。価格はPS4版が7590円、Xbox One版が7560円。PS4向けにはパッケージ版も販売されている。なお、ゲーム内は日本語表示・音声に対応する。
『クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース』は、1998年に発売された『クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周』のその後の物語を描く作品だ。主人公クラッシュの宿敵であるネオ・コルテックスとエヌ・トロピー、ウカウカが、時空に穴を開けて次元間の刑務所から脱獄。そして時空の亀裂をさらに生み出し、マルチバースの支配へと乗り出した。そのことを知ったクラッシュとその妹ココは、世界を救うため異次元の旅へと出る。
本作のゲームプレイは、奥や手前にスクロールする3Dアクションパートや、サイドビューの横スクロールパートへと、ステージの場面によって視点が次々に移行していくシリーズお馴染みのスタイルを継承している。クラッシュとココどちらでもプレイでき、基本的な能力は共通。現れる敵を踏みつけやスピンアタックで倒し、また木箱を破壊するなどしてリンゴを収集しながらステージのゴールを目指すのだ。
ジャンプアクションで足場を飛び越えていったり、巨大なモンスターに追われたり、あるいはレールをグラインドしたり、ボートで水上を進んだりなど、バラエティ豊かなステージが用意されており、エリアの最終ステージではボスが待ち受ける。そしてボスを倒せば、時代や環境の異なる次の次元のエリアへと進む。
なお本作では、ライフがなくなるとチェックポイントからやり直しとなる「モダン」と、チェックポイントは存在しないがプレイ中にライフを獲得できる「レトロ」の2種類のプレイスタイルを用意。ステージ選択時にいつでも切り替え可能となっている。
ステージにおける大きな特徴には、「クォンタム・マスク」の存在が挙げられる。これは本作の物語にも関係しているアイテムで、ラニロリ・アカノ・カプナワ・イカイカの4種類が登場。ステージ内の特定のパートにて自動的に装備する形となり、自由なタイミングでマスクの能力を使うことが可能となる。
まずラニロリは、木箱や足場、障害物などのオブジェクトを出現させたり消したりできる。アカノは、強力なスピンにて固い木箱を破壊したりジャンプ後に滑空したり、また特定の攻撃を防げる能力を持っている。
カプナワは、一定時間だけ時の流れをスローにし、動くオブジェクトや敵の攻撃などを遅くできる。そしてイカイカでは、重力を反転させ天井に立つことが可能。それぞれ個性的な能力となっているが、タイミング良く使う必要があるという点では共通。場面によっては、通常のアクションと組み合わせて、忙しい操作が求められることもあるだろう。
プレイヤーキャラクターがたくさん登場することも、本作の特徴のひとつ。クラッシュとココ以外には、まずタウナが挙げられる。シリーズ1作目にてクラッシュの彼女として登場したキャラクターだが、異なる次元で暮らしている彼女は少し性格が異なるようだ。タウナはフックショットとウォールジャンプが可能。フックショットは、敵に使えば倒したり怯ませたりでき、またステージ内の移動にも活用する。
前作でボスとして登場したディンゴダイルもプレイアブルに。こちらは尻尾での攻撃のほかにバキュームガンを持っており、TNT樽を吸い寄せて撃ったり、身体を浮かせたりなど多彩なアクションを楽しめる。さらに、ネオ・コルテックスでもプレイ可能。彼は空中ダッシュが可能で、武器にはビームガンを持つ。これで敵を撃つと固い足場に変化し、さらに撃つとジャンプ台のように跳ねる足場へと変形する。
こうしたクラッシュとココ以外のキャラクターたちには専用のステージが用意されており、それぞれの特徴を駆使したアクションにて突破していく。またステージでは、クラッシュたちの冒険を別の視点・時間軸から体験することにもなる。なお通常ステージについては、マップ画面にてクラッシュとココを自由に切り替え可能だ。
アンロックされたステージは、ステージ選択画面である“じげんマップ”にていつでも再プレイ可能だ。本作は収集・やり込み要素が豊富。ステージ内では、少し脇道に逸れることができたり、ボーナスステージが用意されていたりなど、意外な場所でリンゴやダイヤなどのアイテムを入手できる。高度なアクションスキルを求められる場面もあるだろう。
ゲームを進めると、「あべこべモード」もアンロック。世界が反転するほか、白黒であったりオールドムービー風であったりと、ビジュアルスタイルもさまざまだ。また、ステージでのリンゴの収集率や木箱の全破壊、規定死亡数以内でのクリアなどの条件にて、収集アイテムのカラーダイヤも出現する。
クラッシュやココの見た目を変えるスキンのアンロックも、本作のやり込み要素のひとつ。スキンは20種類以上あり、ゲームの進行状況やアイテム収集などによってアンロックされていく。このほか、ゴーストキャラと競争できるタイムアタックに挑戦したり、やり込み要素ではないが最大4人で楽しめるマルチプレイモードも用意されている。
『クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース』は、PS4/Xbox One向けに販売中。ダウンロード版の特典には、クラッシュとココ用の「80年代」スキンが用意されており、またPS4版では「げんしじん」「メカニックパワー」もプレゼントされる。