『Call of Duty: Black Ops Cold War』PS4向けマルチプレイヤーアルファでは、スナイパーライフルはあえて強くされている。開発者が認める
『Call of Duty: Black Ops Cold War』のPlayStation 4向けマルチプレイヤーアルファが現在開催中だ。6v6マルチプレイヤーと12対12のCOMBINED ARMS: DOMINATIONがプレイ可能となっており、6v6マルチプレイヤーではTEAM DEATHMATCH・DOMINATION・KILL CONFIRMEDを用意。また、本日9月20日からはHARDPOINTも追加された。
本作をいち早く体験できるとあってか、開発元Treyarch Studiosによると、非常に多くのPS4ユーザーが参加してる模様。そうしたなか、コミュニティ内ではスナイパーライフルが非常に強力だという報告が数多く上がっている。ただ、これは意図されたバランスだったようだ。
今回のマルチプレイヤーアルファでは、LW3 – TundraやPelington 703といったスナイパーライフルが用意されている。こうしたテスト時には、武器のバランスを含めさまざまなフィードバックが上がってくるものだが、RedditではスナイパーライフルがOP(Over Powered・強すぎ)であるとの投稿が目立つ。内容としては、従来と比較してADS(エイム)が非常に高速におこなえることや、エイムアシストが強力に働きそれほど調節しなくても命中させられること。また、撃った弾が腕や足にこすっただけで、体力満タンの敵をキルできてしまったという報告も見られる。
こうした状況から、コミュニティではスナイパーライフルのバランスに関する議論が多くおこなわれ、今すぐ弱体化させるべきと主張する者や、前作『Call of Duty: Modern Warfare』でのバランスが弱すぎたのだと意見する者、あるいはキル数稼ぎに興じる動画の投稿などが見られるようになっている。
そういったコミュニティでの反応に気づいたのだろうか、開発元Treyarch Studiosのリードゲームデザイナーとして本作の戦闘システムを手がけるTony Flame氏は9月19日、本作のスナイパーライフルについて口を開いた。同氏は、このアルファテストにおいてはスナイパーライフルのパフォーマンスを評価するために、性能を強化していることを認めた。ただし、10月に実施予定のベータテストに向けては、今回得たデータの解析をもとにバランスを変更する予定だとしている。この中では、クロスプラットフォームプレイについても触れており、PS4版だけでテストできるこの機会に確認しておきたいことがあったのかもしれない。
強すぎるとされたスナイパーライフルは、今回だけの措置としてあえて調整されたバランスだったことが判明した形だ。振り返ると、今回のマルチプレイヤーアルファ開催の発表の中では、マップ紹介にて狙撃に適したポイントを複数挙げていたことが印象的だった。そうしたことからも、今回の調整の意図が垣間見える。Flame氏は、現在テストをおこなっているのはまだ初期のアルファビルドであり、これから構造的な改善や磨き上げ作業、そして新たな機能の追加をおこなっていくものであるとコメント。そして、プレイヤーと共に製品版を作り上げていきたいとしている。
『Call of Duty: Black Ops Cold War』のPS4向けマルチプレイヤーアルファは、日本時間9月21日午前2時まで実施中。日本ではクレジットカードにて100円で購入する必要があるが(後日アカウントのウォレットに返金される)、本作の予約やPlayStation Plusへの加入なしで誰でも参加可能だ。そして、10月8日からはPS4版先行でベータテストがおこなわれる予定となっている。今回問題となったスナイパーライフルはどのように調整されるのか、注目点のひとつとなりそうだ。