『ライフ イズ ストレンジ』開発元新作『Twin Mirror』12月1日発売へ。特殊な能力を活かし、田舎町の謎を解くサイコロジカルスリラー

『ライフ イズ ストレンジ』開発元新作『Twin Mirror』12月1日発売へ。『Twin Mirror』は故郷に戻ってきた主人公が特殊な能力を活かし、田舎町の謎を解くサイコロジカルスリラー。

DONTNOD Entertainment(以下、DONTNOD)は9月15日、『Twin Mirror』の発売日を発表した。12月1日、PC(Epic Gamesストア)/PlayStation 4/Xbox One向けに発売される(日本語は非対応)。PC版は、Epic Gamesストアでの1年間の時限独占配信となる。

『Twin Mirror』は、『ライフ イズ ストレンジ』や『Tell Me Why』などで知られるDONTNOD開発のサイコロジカルスリラー。2018年の作品発表当時はバンダイナムコエンターテインメントと提携し、情報発信を進めていたが、現在はDONTNODによる自社パブリッシュタイトルとなっている(自社パブリッシュはDONTNODにとって初)。また共同プロデュースとしては、モナコ公国に拠点を置くShibuya Productionsが関わっている。


本作の主人公は、元調査ジャーナリストのサム・ヒッグス。旧友の葬式に参列するため、米国ウェストバージニア州にある故郷バスウッドへと数年ぶりに帰ってきた。ふとモーテルの一室で目覚めたサムは、浴室に血まみれのシャツが置かれていることに気づく。しかもなぜか昨晩の記憶を失っている。憂鬱な気分に包まれる中、真実を見つけ出すため、危険と隣り合わせの調査を開始する。地元の町に置いていった辛い過去には、まだ解明されるべき謎が残っていたのだ。

サムは長年の訓練により、優れた演繹的推論と記憶の視覚化能力を有しており、これらを活かして真相へと近づいていくことになる。またサムは自らの精神世界「Mind Palace」へと潜り込む力を持っている。普通の人であれば見過ごすか、忘れてしまうような些細な手がかりも、サムの力があれば取りこぼさずに済む。「Mind Palace」では現実世界で発見した証拠品や事件解決の糸口をもとに過去の記憶を再構築したり、起こり得たシナリオを再現。次第にサム自身の辛い過去にも直面せざるを得なくなっていく。こうしてサムは、最愛の人々との再会と、町の暗い秘密を暴く特殊な能力の間で板挟みになる。


なお調査を進める間には、サムの内なる声が語りかけてくる。サムの目にだけ見える存在として視覚化して現れることも。おしゃれで皮肉屋という、サムとは違った性格を有しており、サムの調査を手助けしてくれるとのこと。『ライフ イズ ストレンジ』『Tell Me Why』などで知られるDONTNODの作品だけあって、プレイヤーが下した判断、バスウッドの住民との交流、調査中の発見が、サムの調査の方向性に影響を及ぼすという。そして最終的に自分をどれだけ犠牲にするのか、決断が迫られる。

特殊な能力を有した主人公が、小さな田舎町で起きた事件の解明に挑む『Twin Mirror』。はたしてDONTNODは、新作にてどのようなナラティブ体験を届けてくれるのだろうか。なお本作は当初、複数のエピソードに分割しての配信が予定されていたが、配信方法が変更され、12月1日のリリース時に最初から最後まで遊べるようになった(日本語は非対応)。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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