Proletariatは9月14日、魔法バトルロイヤルゲーム『Spellbreak(スペルブレイク)』にて「デュオモード」を実装した。既存のソロモード・3人1組で戦うスクワッドモードに加え、ふたりコンビでサバイバルするモードを楽しむことができる。サービス開始5日でプレイヤー数200万人を突破した本作に新たな戦場が加わるようだ。
『スペルブレイク』は魔法使いとして戦うマルチプレイヤーアクションゲームだ。装備やアイテムを現地調達しながら、縮小する安全地帯の中でサバイバルを繰り広げるおなじみのバトルロイヤルとなっている。氷を操るフロストボーンや炎を司るパイロマンサーなど属性の異なるクラスを選び、固有のスタイルで戦うことが可能。マップ内で「ガントレット」を入手することで2つ目の属性を身につけることもでき、組み合わせによって強力な魔法を繰り出せるようになる。デュオモードの存在は以前から告知されていたものの、9月3日のリリース時点ではソロとスクワッドのみ対応。やや時間を開け、晴れて実装されるはこびとなった。
今回の発表は北米向けオンラインイベントPAX Onlineにてお披露目されたもの。Proletariatデベロッパーによるパネルトークでは、本作の開発にまつわる歴史も語られている。『スペルブレイク』は当初、近接格闘をメインに『Ragnarok』との名称で制作されていた。魔法使いではなくヴァイキングがテーマで、『ダークソウル』シリーズを意識した戦闘スタイルで設計されていたという。当初は白兵戦とバトルロイヤルを両立させるのに苦心しており、永久に逃げ続けるプレイヤーを戦いに参加させるにはどうすればいいか、といった問題に取り組んでいたそうだ。また『Ragnarok』では“乗り物”の実装も計画されていた。といってもヴァイキングの世界観に合わせ、プレイヤーは「クマ」に乗ることが予定されていたとのこと。紆余曲折を経てバトルメイジアクションに生まれ変わった『スペルブレイク』だが、実現しなかった要素もいつか異なるかたちでリバイブされるかもしれない。
なお9月12日には海外掲示板Redditにて、本作のデザインディレクターから現状と今後の展望が語られている。今のところ賛否が分かれているエイムアシストについては、プラットフォームや使用ガントレットにより勝手が異なるため、時間をかけて調整していくとのこと。また強キャラとしてささやかれる土属性のストーンシェイパーに関しても、現状は長所と同じだけの短所があるためしばらく様子を見る方針だとされる。ストーンシェイパーは近〜中距離戦に秀でた重量級のクラスだ。高いダメージを叩き出せるのに対し、機動力が低いことや対空戦が苦手なことが弱点とされている。一方、垂直方向に一閃できる呪文「ショックウェーブ」が相手に当てやすく、着地狩りに有利なことなどがユーザーから指摘されている。今後何らかの変更が加わる可能性はありそうだ。ほかチーターのBANを進めていることなども伝えられた。
『Spellbreak(スペルブレイク)』は、PC(Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PlayStation 4/Xbox One向けに基本プレイ無料で配信中だ。