EAのPCゲーム販売プラットフォーム「Origin」の名前廃止、「EA Desktopアプリ」へとブランド刷新へ


Electronic Artsが、PCゲーム販売プラットフォーム「Origin」を刷新し、次世代のPCゲーミングプラットフォームとして新たに「EA Desktopアプリ」を配布する計画のようだ。同社シニアバイスプレジデントのMichael Blank氏が9月15日、海外メディアVentureBeatとのインタビューの中で明らかにした。


EA Desktopアプリでは、ゲームのダウンロードやアップデートが従来よりも速くおこなえるほか、ゲームへのアクセスはよりシンプルに、そしてプラットフォームをまたいで友人と繋がれる機能も用意するという。また、サブスクリプションサービス「EA Play」のゲームをプレイするためにも利用可能。特にEA Playを通じた利用をメインに考えているようだ。なお既存のOriginユーザーの場合、これまでに購入したゲームや進捗、フレンドリストはそのまま移行される。

EAのMichael Blank氏は、EA Desktopアプリでは社会的な繋がりと面倒のない体験を提供し、プレイヤーがより素早くゲームに入り込めるようデザインしていると述べる。より簡単にゲームを見つけてインストールでき、以前プレイしたゲームをふたたびプレイする際にも、従来より少ないクリック数で再開できるとのこと。また、プレイヤーがどれだけの時間をゲームに費やしているのかを確認できる、Playtime Controlsという機能も用意するとしている。そのほか、詳細は不明だがEA Play加入者への新たな特典も用意するとのことだ。

Originは2011年からサービスを開始。Steamのライバルとなることを目指し、EAタイトルの独占販売などによって一定の存在感を示してきた。ただ、近年はSteamでのゲーム販売を再開。またサブスクリプションサービス「Origin Access」を、コンソール向けの「EA Access」と共に「EA Play」にブランド統一するなど、ビジネスの方針転換とサービスの合理化を進めてきた。このブランド統一は、自らのPCゲーム販売プラットフォームからOriginの名称を捨てることの布石だったとも言えそうだ。

Blank氏によると、EAタイトルにおいては、今後はクロスプレイやクロスプログレッション、そしてクロスジェネレーションへの対応もさらに推し進めていく方針とのこと。EA Desktopアプリであろうがほかのプラットフォームであろうが、EAのエコシステムの中でプレイヤーに楽しんでもらうことが目標だとしている。

EA Desktopアプリについては、今後ベータテストを実施する計画だそうで、サービスの詳細を含め今後正式に発表されるだろう。