『フォートナイト』で魚釣りに熱中する人々がちらほら。釣り小屋を作り、戦いを拒む釣りバカな生態が発見される


『フォートナイト』チャプター2シーズン4では「MARVEL」と大規模なクロスオーバーが実現し、アイアンマンやウルヴァリンをはじめとするヒーローがバトルロイヤルの世界へやってきた。ほぼ毎日マップの中で変化が起きて、マーベル関連のストーリーが進行している。さらにシーズン開始とともに大量のチャレンジが実装されており、これを消化するために大忙しなプレイヤーも多いのではないだろうか。しかしそんな中、のんびりと『フォートナイト』で釣りを楽しむプレイヤーもいるようだ。


釣り小屋の中で、釣りにいそしむ人が特に話題となっている。RedditユーザーKeeseKuchenLP氏が投稿した動画では、プレイヤーが水辺に木材とレンガでできた掘っ立て小屋を発見する。小屋のドアからは釣り糸がのび、そのまま水辺に垂れている。中に入ると、やはり釣り人だ。彼は怯えるが、お互いに敵意がないことを察知。2人は仲良く釣りを続けるのだった。動画のタイトルは、「メディアは“敵を撃て”とか“試合に勝て”とばかり言います。私は魚を釣りたいだけなのです」とある。勝利だけが『フォートナイト』のすべてではないことを思い出させてくれる動画だ。


『フォートナイト』の釣り要素について整理しておこう。『フォートナイト』はチャプター2から、島の各地で魚が釣れるようになった。釣り方は簡単。釣り竿「フィッシングフック」で水場に釣り針を垂らして、あとは待つ。浮きを引っ張られたら、射撃ボタンを押して釣りあげるだけだ。釣った魚は回復アイテムとして使うことが可能。また「フィッシングフック」は武器も釣りあげることができる。しっかりと実用的な要素でもあるのだ。

さらにチャプター4では、魚の種類が40種類弱まで追加された。夜間にしか出現しないものや、上位の「プロ用フィッシングフック」が必要なものまでさまざま。魚の図鑑「コレクションブック」も登場し、マッチ中マップメニューから確認できるようになった。この「コレクションブック」は、捕まえた魚を確認でき、未発見の種類は居場所のヒントが表示される。釣った魚の数とサイズも記録して、フレンドと大きさを比べる機能も実装された。


RedditユーザーHamOWeen氏による、ミーム系の動画も人気だ。「チームランブル」で多くのプレイヤーが息を荒くしてキーボードを連打する一方、戦いをよそに魚がかかるのを待ち続けるプレイヤーの様子を描いている。。魚の図鑑を埋めるには、「チームランブル」は都合が良い。こちらはリスポーン可能な20対20のチーム戦だ。チーム戦である以上戦闘に参加しないのは、多少行儀が悪いかもしれない。それでも釣り人の視点からすれば、敵をキルすることに躍起になっている人間こそがおかしいのだ。


魚になりきる人もいる。Whitestar75氏は魚のスキンを身に着けて、魚と交流する様子を見せてくれた。スキンの名前は「トリガーフィッシュ」。人気スキンのひとつ「フィッシュスティック」の戦闘服バージョンだ。オレンジの魚フロッパーをそのまま人間にしたようなスキンである。Whitestar75氏はフロッパーたちに手をふってみるものの、当然ながら相手にされない。魚たちは最新装備に嫉妬して無視したのだろう、というジョークだ。ちなみに水中に歩いて入るのはグリッチなので、悪用はされないようお願いしたい。


獲物をソーシャルメディアで自慢するのも釣り人ロールプレイのひとつ。Epic Gamesは毎週のイベントとして、「今週の魚」を発表するそうだ。特大の「今週の魚」が釣れたらハッシュタグ「#FortniteFishing」をつけて、ソーシャルメディアで成果をシェアしてほしいとのこと。9月8日からの「今週の魚」はブルーフロッパーだ。さっそくTwitterを中心に釣果自慢が始まっている。大きな魚が釣れた方は「#FortniteFishing」のイベントに参加してみてはいかがだろうか。


以上に紹介したように『フォートナイト』チャプター2シーズン4では「MARVEL」とのコラボの裏で、釣り要素も盛り上がりを見せている。『フォートナイト』のバトルパスを進めたり、チャレンジを消化するのは骨が折れる。果てしない戦いに疲れた方がいたら、釣り竿をもって心を落ち着けてみるのもいいだろう。いつもとは違う『フォートナイト』の楽しみ方が発見できるかもしれない。