巫女シュー『奇々怪界 黒マントの謎 』発表。オリジナルスタッフが28年振りに手がける、スーパーファミコン版の続編


ナツメアタリは9月10日、アクションシューティング『奇々怪界 黒マントの謎(仮)』を発表した。本作は、1992 年にスーパーファミコン向けで発売された『奇々怪界 謎の黒マント』の続編にあたる完全新作だ。現時点で、対応プラットフォームや発売時期は未定。9 月 23 日から 27 日まで開催される「東京ゲームショウ 2020 オンライン」へ出展される。

『奇々怪界』は、タイトーが1986 年にアーケード向けに展開したアクションシューティングゲームだ。プレイヤーは、七福神に仕える巫女の小夜ちゃんを操作。近接攻撃のお祓い串と遠距離攻撃のお札を使い分け、道中の妖怪軍団を退治しながら進んでいく。後にスーパーファミコン向けに発売した『奇々怪界 謎の黒マント』では、アーケード版のシステムをベースに独自要素を追加。妖怪軍団の親玉だった化け狸の魔奴化(まぬけ)がプレイヤーキャラクターに加わり、2人用のみで使用できるスピンアタックなどの新システムも追加された。


スーパーファミコン版の続編となる本作は、当時のスタッフで構成されたナツメアタリのスペシャルチーム「TENGO PROJECT」が開発を担当する。当時の16bit テイストはそのままに、かわいらしいグラフィックやサウンドなどの全要素がパワーアップ。『奇々怪界 謎の黒マント』とは異なるストーリーが展開されるという。

ちなみに本作は、「TENGO PROJECT リメイクプロジェクト」の第3弾タイトルにあたる。プロジェクトの第1弾タイトルは『WILD GUNS Reloaded』。第2弾タイトルは『THE NINJA WARRIORS ONCE AGAIN』。両作ともに解像度向上や新モード追加など、現世代ハード向けにセルフリメイク。原作を知り尽くした当時のスタッフによるリメイク作品ということもあり、そのクオリティに対してはユーザーから一定の評価を得ている。長年の時を経て、シリーズが新たに動き出す本作も大いに期待できるだろう。

なおTENGO PROJECTは、谷口俊一氏、宮部寿保氏、岩月博之氏の3名で構成されている。メンバー全員がファミコン時代からゲーム業界に携わり、数十ものゲームタイトルを開発し続けている。その類い稀なる手腕は、本作でも振るわれることだろう。