Nintendo Switchで蘇る『スーパーマリオギャラクシー』では、コントローラーを振らなくても大丈夫。幅広い操作に対応


今月9月18日にNintendo Switch向けに発売される『スーパーマリオ 3Dコレクション』。同作にはWiiにて発売された『スーパーマリオギャラクシー』が収録されるが、Wii版とは違い「コントローラーを振る」必要性がないようだ。Twitterに投稿された動画にて判明している。

https://www.youtube.com/watch?v=L7jxcTDjjGQ

『スーパーマリオギャラクシー』は、2007年にWii向けに発売された3Dアクションゲーム。宇宙が舞台となっており、それぞれのギャラクシーへと飛び立ち、星を渡りながらスター獲得を目指す。同作はWiiリモコンに最適化された操作体系になっており、Wiiリモコンのポインティングを用いたスターピース集めのほか、Wiiリモコンヌンチャクを振ることでスピンを繰り出すシステムを採用。スピンは体当たりに似たシステムであり、敵への攻撃やスターリングの飛び立ち、2段ジャンプのような形でも利用可能。非常に使用頻度の高いアクションであった。

『スーパーマリオギャラクシー』は、アクションの気持ちよさや3Dアクションゲームとしての革新性、ゲーム全体としての完成度が評価され、海外レビューでは100点が連発。傑作として親しまれた。Wiiリモコン/ヌンチャクを振ってのスピンは、操作としてはしっかりと最適化されゲームとして馴染んでいたものの、モーションコントロールを強制する仕様は当時としてはやや賛否あった印象だ。しかし『スーパーマリオ 3Dコレクション』においては、Yボタンを押すことでもスピンを繰り出せるという。Joy-Conを振っても、ボタン押しでも、スピンが出せるようになったわけだ。

※ 映像の32秒頃

興味深いのは、Yボタンでのスピンは、数年前に違うハードにてすでに実装されていたこと。NVIDIAは、中国向けに独自仕様のゲーミングポータブルデバイスNVIDIA SHIELDを発売。同ハードにはHDリマスターされた『スーパーマリオギャラクシー』が収録されていた。NVIDIA SHIELDには、Xboxコントローラーライクなボタンが両脇についており、そちらのXボタンによってスピンが繰り出せる仕様であった。Nintendo SwitchのJoy-ConおよびProコントローラーのYボタンは、NVIDIA SHIELDにおけるXボタン。すでに、中国向けのデバイスにて、ボタンによるスピン動作はテストされていたというわけだ。

そのほか、米任天堂は、リマスターされる『スーパーマリオギャラクシー』でのモーションコントロールの仕様についてPolygonに明かしている。それによると、TVモードおよびテーブルモードでのスターピース集めについては、Joy-Conのモーションコントロールが使われ、携帯モードでのスターピース集めはタッチ操作によっておこなわれるという。スターピース集めについては、代替操作を用意するのが困難であるがゆえに、そのまま置き換えられたのだろう。いずれにせよ、幅広い操作に対応したことは間違いなさそうだ。

『スーパーマリオ 3Dコレクション』は、Nintendo Switch向けに9月18日発売予定。2021年3月までの限定販売となるので、購入するならお早めに。