『Call of Duty: Black Ops Cold War』マルチプレイ要素お披露目。新モードの概要やベータテストの日程も公開


Activisionは9月10日、『Call of Duty: Black Ops Cold War』のマルチプレイヤーを披露した。また、ベータテストの日程についても発表している。

『Call of Duty: Black Ops Cold War』のマルチプレイヤーでは、「Black Ops」シリーズならではの戦闘や、陸海空でのスピード感のあるバトルが楽しめるという。まずゲームモードについては、Team Deathmatch・Search & Destroy・Domination・Kill Confirmedといったおなじみのものを収録した上で、新たなモードも用意。今回はVIP Escort・Combined Arms・Fireteamの3種類が披露された。


VIP Escortは、6対6で戦うゲームモード。ランダムで選ばれたひとりのプレイヤーがVIPとなり、そのチームはVIPを護衛し、相手チームは逆に殺害を目指す。VIPとなったプレイヤーは、ピストル・スモークグレネード・UAVのみを装備しており、護衛役のチームメイトをサポートすることができる。そして、マップ内に存在する脱出地点まで辿り着ければ勝利だ。

Combined Armsは、12対12で戦う、やや大規模な戦いを楽しめるモードだ。複数のマップが用意され、Dominationなどのルールでプレイできる。マップによって戦車やスノーモービル、攻撃ヘリなどの乗り物が登場し、マップの環境によって異なる展開が生まれるという。

そしてFireteamは、4人チームが最大10組参戦できる40人対戦モード。こちらのゲームルールにはDirty Bombと呼ばれるものが用意される。各チームは、まずマップ内に存在するウランを探し、そしてまた別の場所にある爆弾のところまで運び爆破させるという流れになるそうだ。詳細は今後発表するとのこと。


マップについては、Satellite・Crossroads・Miami・Armada・Moscowの5種類が披露された。これらのマップでは、1980年代初期の冷戦時代の様子を反映させたデザインとナラティブ要素を取り入れており、開発元TreyarchはDeniable Operationsと呼んでいる。

まずSatelliteは、アンゴラ共和国の砂漠地帯が舞台となる。アメリカの秘密偵察衛星KH-9の墜落現場であり、DGIの傭兵が衛星に搭載された情報を捜索。一方、NATOのMI6部隊も展開し現場の確保を目指しているという設定だ。Crossroadsは、ウズベキスタンの奥地に位置する雪深い山岳地帯。ソ連軍が移動式ICBMランチャーを運んでおり、MI6とスペツナズが相見える。ここでは戦車やスノーモービルも登場するようだ。


Miamiは、サウスビーチを舞台にする夜間マップとなる。市街地から海岸までを含み、闇に紛れたり海に潜ったりといったゲームプレイが可能だという。ここでは、本作における最大の敵となる人物ペルセウスが、囚人護送車を襲撃して仲間を解放しようと企んでいるという設定になっている。

Armadaは、沈没した原子力潜水艦の回収を目指すアメリカ軍とソ連軍が、北大西洋上で衝突するという設定のマップ。複数の艦船から海上までが戦いの舞台となり、ジップラインで船から船へと移動したり、ガンボートに乗ったりといったことが可能。そしてMoscowは、もちろんソ連の首都だ。CIA工作員のセーフハウスが存在することを掴んだスペツナズが、NATOの情報を得るために襲撃。駅舎などが存在する市街地での戦いが展開する。

マップやゲームモードは、本作の発売後にも追加予定。前作と同じくシーズンパスは存在せず、すべてのプレイヤー・プラットフォーム向けに無料で配信される。


本作のマルチプレイは、「Black Ops」シリーズならではのガンプレイやアクションをベースに、さらなる革新をおこなっているそうだ。まず武器に関しては、新たなサウンドエンジンを導入。敵や味方の銃声は、どこから撃っているのか3次元的な感覚で掴みやすくなっているという。

オペレーターのロードアウトに関わるCreate-a-Classシステムは、スロット制によりプライマリ・セカンダリウェポンやリーサル・タクティカル装備、フィールドアプグレード、Perkが割り当てられる。フィールドアップグレードには、たとえば敵プレイヤーの足音をミニマップに表示するField Micや、対空用のSAM Turretなどがあり、時間経過によって利用可能になる。

ロードアウトにはWildcardsも用意。内容としては、プライマリウェポンに8種類のアタッチメントを装着できるものや、最大6種類のPerkを装備できるもの、リーサル・タクティカル装備の数を倍にするもの、カテゴリを問わずPerkを3種類装備できるものがあり、この内のひとつを装備可能だ。


武器カスタマイズをおこなうGunsmithでは、プライマリウェポン向けに最大54種類のアタッチメントを用意。部位ごとに6種類のアタッチメントから選択できる。その際には、装着することのメリットとデメリットを数値と共に表示。正確なデータを提供することで、開発チームとプレイヤーとの間での武器のチューニングに関するコミュニケーションに役立てる狙いがあるとのこと。

本作ではスコアストリーク制を採用。獲得したスコアは死んでも維持されるため、誰にでも報酬の獲得と使用のチャンスがあるという。とはいえ、高スコアの報酬を獲得するにはそれなりのスキルが求められるそうだ。また、何回も連続して使用して試合を荒らす行為を防ぐため、クールダウンが設けられている。

そのほか、オペレーターのアクションには、よりリアルな表現を取り入れたとのこと。具体的には、走り始めのスピードを速くしたり、かがみ状態でのスライディング、移動スピードによってダイナミックに変化する足音の大きさ、そしてより自然な高さのジャンプが挙げられている。


『Call of Duty: Black Ops Cold War』では、前作に引き続きクラスプラットフォームプレイに対応。さらに、PS5/Xbox Series X|Sも含めたクロスジェネレーションプレイ、そしてプラットフォームをまたいでプレイの進捗を同期できるクロスプログレッションにも対応する。

バトルロイヤルゲーム『Call of Duty: Warzone』との連携も継続する。バトルパスやストアにて入手したアイテムは、どちらの作品でも使用可能。シーズン制にて、ローンチ後にはさまざまなコンテンツが届けられる。なお、『Call of Duty: Modern Warfare』で獲得したアイテムに関しては、本作のマルチプレイヤーでは使用できないそうだ。

このほか、PC版においては上限のないフレームレートやカスタマイズ可能なFoVなど多彩な設定項目を用意。Black OpsエンジンをDirectX 12に対応させたことで、パフォーマンスやレイテンシーなどにおいて根本的な改善も実現しているという。また、NDIVIAと協力し、レイトレーシングやDLSSもサポートする。


本作のオープンベータテストは、2週に分けて実施予定。まず10月8〜9日はPS5/PS4版の予約者向けのPS4版早期アクセスを実施し、10月10〜12日にはすべてのPS4ユーザーが参加できる。そして10月15〜16日にはPC/Xbox One/Xbox Series X|S版の予約者も加わり、10月17〜19日にはすべてのプラットフォームのユーザーが参加可能だ(日程は米国時間)。クロスプレイもおこなえる。

Call of Duty: Black Ops Cold War』は、11月13日に発売予定だ。