パブリッシャー・デベロッパーのCI Gamesは9月8日、スペイン・バルセロナとルーマニア・ブカレストに、新たな開発スタジオHexworksを今年3月に開設していたことを発表した。AAAタイトルを手がけた経験を持つベテランスタッフらが集結しており、最初の作品として『Lords of the Fallen 2』を開発中だという。
『Lords of the Fallen 2』は、2014年に発売されたアクションRPG『Lords of the Fallen(ロード オブ ザ フォールン)』の続編だ(日本ではUbisoftから2015年発売)。前作は、アディールと呼ばれる神と人類の対立を描き、罪人として囚われていた主人公ハーキンが、自身の罪を償うため、そして人間界を守るため戦う作品だった。1対1での歯ごたえあるバトルを楽しめる、いわゆる“ソウルライク”なゲームプレイを採用。また、プレイスタイルに合わせて武器や装備のカスタマイズ、キャラクターの育成をおこなう自由度の高さなども評価され、2018年時点で200万本以上を売り上げるヒットとなった。
続編については、2014年末にはすでにコンセプト制作に取り掛かっていることが発表されていたが、続報が届けられたのは2018年のことだった。それは、『ジャストコーズ』シリーズなどで知られるAvalanche Studios出身者などベテランを擁するデベロッパーDefiant Studiosとの提携。前作を手がけたDeck13ではなく、新たな開発陣のもと続編制作を進めていくというものだった。しかし、2019年5月になって両社の提携は終了。CI Gamesは、求めるクオリティに満たなかったためであると説明していた(Eurogamer)。
*前作『Lords of the Fallen』のトレイラー
それから1年以上が経過し、今回CI Gamesは傘下スタジオHexworksを設立して、自ら開発をおこなう方針を示した形だ。同社CEOのMarek Tyminski氏は、これまで長い時間をかけていくつもの異なるアイデアを試してきたとし、コアチームとゲームの方向性が固まるまでは公にはしたくなかったと述べる。またHexworksでは、スタッフ自身がプレイしたいと思えるゲームを作るという、インディー的なアプローチを取っているそうだ。
『Lords of the Fallen 2』がどのような作品となるのかについては、未だ多くが謎に包まれている。ただ今回の発表の中では、前作を”パワーファンタジー”であると表現し、続編では“ダークファンタジー”へと移行する考えを示している。また、前作へのコミュニティからのフィードバックも取り入れながら、ソウルライクで高難度の戦闘体験に忠実に取り組んでいくとのことだ。
『Lords of the Fallen 2』は、PCおよび次世代コンソール向けに開発中。発売時期は未定である。