Nintendo Switch『Fit Boxing』全世界累計出荷販売本数が100万本突破。各種プロモーションや著名人などによる情報発信が後押し
イマジニアは9月8日、Nintendo Switch向けの運動ゲーム『Fit Boxing』(海外版『Fitness Boxing』)において、全世界のパッケージ版累計出荷及びダウンロード販売を合わせた本数が100万本を突破したと発表した。本作は2018年12月の発売から1年後、2019年12月時点で50万本突破が発表されており、その後9か月で50万本の販売本数を記録した形。
『Fit Boxing』は、自宅にいながら実際のジムでも採用されているボクシングエクササイズが行える運動ゲームだ。Nintendo SwitchのJoy-Conが有するジャイロ機能を用いてフィットネスをしていく。運動目的によって「ダイエット」「体力強化」「健康維持」といったプランが選択でき、気になる部位に適した運動やエクササイズ時間、ゲーム難易度なども調整可能。人気の洋楽をBGMに、豪華声優陣がボイスを担当するインストラクターから指導を受けながら、リズムゲームのような感覚で楽しみながら運動することができる。
イマジニアは今回の記録達成における要因として、世界的な新型コロナウイルス感染拡大に伴い、自宅でできる運動ゲームとして、改めて世界中で需要が高まった点を挙げている。実際に4月時点の販売本数は70万本を突破していたようだ。またその後のTVコマーシャル等の各種プロモーションが奏功したことや、SNS上の著名人によるプレイ動画の発信、口コミ拡大も要因に挙げている。加えて海外版の販売も引き続き好調を維持。その結果、5月に80万本、7月には90万本、本年9月時点で100万本に到達した。
本作のプロモーションにおいては、TVコマーシャルをはじめ、本作の監修およびモーションキャプチャーを行った武藤直樹氏による細かなレクチャー動画や、ユーザーが実際にフィットネスを体験するプレイ動画など、動画配信サービスを通じた幅広い年代への長期的なプロモーションが功を奏したと考えられる。またSNS上では、5月に歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんが自身のTwitterアカウントにて本作をプレイしていることを明かし、インスタライブでも配信を行っていた。タレントの最上もがさんもコメントに反応し、マイデータグラフの画像を添えつつ継続してプレイしている事を明かしていた。これらの著名人による露出も大きく貢献していることだろう。さらには、各メディアが本作を介した数々のダイエット成功体験を明るみにしたことも追い風となったようだ。
また運動ゲームである本作と同ジャンルのゲーム『リングフィット アドベンチャー』との相乗効果も続いていることだろう。ジャンルとしては同じながらも、『Fit Boxing』は有酸素運動、『リングフィット アドベンチャー』は筋力トレーニングをテーマとしている。それぞれが競合することなく、希少な運動ゲームである両作を並行してプレイしているユーザーも散見される。ユーザー間で互いのタイトルを促進するような動きがみられたことも要因に挙げられそうだ。
イマジニアは、今後もさまざまな活動を通じて、さらに多くのユーザーに楽しんでいただけるようプロモーションを展開していくとしている。今回の記録を一つの到達点として、さらなる記録達成に期待を寄せたい。